CROSS TALK 02

技術者の多彩な
活躍フィールド

*所属部署、掲載内容は取材当時のものです

トッパンでは、様々な専攻出身の技術者が活躍している。
技術者として第一線で活躍している4人が感じるトッパンの技術者としてキャリアを積む醍醐味とは何か?

成嶋拓人

情報コミュニケーション事業本部
コミュニケーションデザイン本部 技術

成嶋拓人

2009年入社 / 情報・画像系(情報ネットワーク学科卒)

戸田順子

生活・産業事業本部
ビジネスイノベーションセンター 技術

戸田順子

2008年入社 / 化学・材料系(工業化学専攻修了)

小池元紀

総合研究所
基盤技術研究所 技術

小池元紀

2007年入社 / 機械系(機械システム工学科卒)

五十川健

エレクトロニクス事業本部
第二技術開発本部 技術

五十川健

2007年入社 / 電気・電子・通信系(ナノ理工学専攻修了)

こんなに幅広い事業を手がけている企業は、
きっと他にはない

座談会風景1座談会風景1

みなさん学生時代の専攻は様々ですが、
なぜトッパンを志望したのですか?

五十川

私は大学院で新しい半導体の材料について研究していましたが、研究室でトッパンのフォトマスク(半導体ウエハ上に微細な回路パターンを転写する際に用いる回路原版)を使っていたんです。調べてみるとフォトマスクでは世界トップクラスの実力があり、他にも「電子ペーパー」や「RFID」などのエレクトロニクス関連の製品開発にも取り組んでいるとのことで、自分の研究が活かせそうだと当社を志望しました。

成嶋

トッパンが半導体関連の研究開発を手がけているなんて、学生のみなさんはまず知らないんじゃないでしょうか。私も就活を始めるまで知りませんでしたし......。

小池

トッパンって実は色々な技術を扱っているんですよね。私は学生時代にメカトロニクスを専攻していたのですが、同じ学科の一つ上の先輩がトッパンに入社していて『トッパンは微細加工技術に優れている』という話をうかがったんです。それで興味を持って、ここなら面白いものづくりが出来そうだなと。

戸田

私は高分子材料について研究していました。研究室の先輩方はみなさん化学メーカーや材料メーカーに就職していて、私も先輩に倣って最初はそうした企業を検討していたのですが、自分のやりたいことがあまり明確じゃなくて......出来れば、色々なことが経験できる企業がいいと思っていたところ、トッパンの事業領域が非常に広いことを知り、そこに魅力を感じて志望しました。

成嶋

私もトッパンの事業の多様さに驚きました。大学ではプログラミングを専攻していましたが、自宅の近所にトッパンの工場があって親近感があり、軽い気持ちで会社説明会に参加したところ、「なんて面白い会社だ」と感銘を受けたんです。印刷会社だと思っていたら、エレクトロニクス関連の製品も数々開発していますし、Webサービスなどのデジタルの領域でも実績がある。こんなに幅広い事業を繰り広げている会社は他にないんじゃないかと本当にワクワクして、トッパン以外に就職するつもりはありませんでしたね(笑)。

半導体の最先端に関わる人も、Webマーケティングに知恵を絞る人も

座談会風景2座談会風景2

これまでトッパンでどんな仕事を経験してきましたか?

五十川

私は入社以来、半導体のフォトマスクの研究開発に携わっています。

小池

五十川さん、しばらく海外に赴任してましたよね?

五十川

ええ、6年目にIBM社(現GLOBALFOUNDRIES社)との共同開発プロジェクトに関わり、IBMのフォトマスク工場があるアメリカのバーモント州に5年間駐在しました。現地の技術者とコミュニケーションをとりながら、より微細な加工を実現するための要素技術の研究開発を推進し、そこで得た成果を年1回以上のペースで学会発表。毎回、評価いただいてグローバルな人脈も築くことができ、アメリカでの5年間は本当に刺激的でしたね。

小池

私はトッパンの各事業で必要とされる生産設備の研究開発を手がけています。これまで主にエレクトロニクス領域に携わり、過去にはカラーフィルタの検査装置や有機ELディスプレイの設備開発などを担当しました。事業部からのニーズを受けて、どうすればそれを実現出来るか、色々とアイデアを出して企画設計して検証。ときには開発した設備を工場に導入するところまで関わることもあり、以前もゲーム機などに使われる半導体のパッケージ加工を自動化する装置を実用化し、生産現場に展開しました。

五十川

そのプロジェクトは社内で表彰されたんですよね。

小池

そう。事業部の収益にも貢献することができ、仕事の成果が認められてうれしかったですね。

戸田

私の場合、「色々なことを経験したい」とトッパンを志望したわけですが、まさにその通りのキャリアを重ねています。入社後は総合研究所に配属となり、LED向けの新しいリードフレーム(半導体パッケージの内部配線に使用される金属薄板)の開発を担当。社内の熊本工場と連携して製品化まで関わりました。その後、5年目に情報コミュニケーション事業本部に異動し、新事業創出のサポートを担うことに。そして7年目からは生活・産業事業本部に移り、トイレタリー向けのパッケージの開発にしばらく携わった後、現在は医薬品向けに高機能フィルムなどを使ったパッケージ開発を担当しています。

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成嶋

戸田さんはこれまで「エレクトロニクス」「情報コミュニケーション」「生活・産業」とトッパンの主要3事業をすべて経験されていらっしゃるんですね。

戸田

私のキャリアは結構特殊だと思います(笑)。総合研究所から情報コミュニケーション事業本部に異動したのは、上司との面談で「新しいことに挑戦したい」と訴えたことがきっかけでしたし、生活・産業本部に移ったのも「もっと生活に身近な製品をつくりたい」と希望したから。トッパンは社員の意欲にきちんと応えてくれて、積極的にチャンスを与えてくれる会社だと思いますね。

成嶋

私は入社以来、飲料やタバコ、金融といった幅広い業界の大手企業のクライアントに向けたデジタルマーケティングの企画・提案・開発に携わっています。例えば、今だとLINEの公式アカウントの立ち上げ支援やそれを活用したキャンペーンなどの友達獲得施策の提案などがトレンドです。クライアントのニーズを捉え、世の中にある様々なWebサービスを上手く活用し、課題を解決するための施策を企画しています。受注後は制作面でも社内の関係部署、協力会社をディレクションしながら実行しています。ときにはお客さまの要望にお応えして短納期の案件に挑むこともあり、通常なら3カ月かかるケースを、多くの関係者を巻き込んで力を結集し、3週間で成し遂げたことも。その時は本当に大きな達成感がありましたし、お客さまからも最上級の感謝と評価の言葉をいただき、それはいまでも心に残っています。

小池

こうしてみなさんの話を聞いていると、トッパンは本当にユニークな企業だと実感しますね。

普通のメーカーなら味わえない面白さが、トッパンには溢れている

座談会風景4座談会風景4

技術者としてトッパンでキャリアを積む魅力は?

五十川

世間にはあまり知られていませんが、トッパンが世界の最先端をリードしている技術領域が結構あるんですね。私が研究開発している半導体のフォトマスクはまさにそうですし、最先端に関わっているからこそ常に新しいことにチャレンジできるし、学会発表などで仕事の成果を世の中に発信できる機会も多いです。

小池

いま私が担っている設備開発は、いわば世の中のどこにもない機械を自分たちの手でつくり出す仕事であり、とてもクリエイティブ。しかも社内のすべての事業に関わっていくので、開発する装置も多種多様。半導体などのエレクトロニクス領域のものづくりも手がければ、パッケージやフィルムなどの化学領域のものづくりも手がける。それは他の一般的なメーカーでは味わえない面白さだと思います。

戸田

化学系の技術者にとって、トッパンは材料と最終製品の両方にアプローチできる数少ない会社だと思います。その中間に立って“コンバーター”として様々な組み合わせによって新たな価値を創出していく役割を果たせるのは、トッパンならではの醍醐味ではないでしょうか。

成嶋

私の立場から言えば、Webを使ったプロモーションを手がける専門企業は世の中にたくさんありますが、顧客企業の課題解決にあたってトッパンなら“デジタル”だけではなく“アナログ”なメディアも駆使して、トータルなソリューションを提供出来る。その総合力がトッパンの強みだと思いますね。

五十川

あと、社員に対する教育も充実していますよね。社外の方から「トッパンの教育レベルは非常に高い」という声を良く耳にします。

戸田

能力開発の機会も積極的に提供してくれます。かつて研究所に在籍していた時、開発した新製品があまり振るわず、なぜ売れないのか個人的に疑問を抱いたんです。そんな想いを上司に伝えたところ、「ビジネスモデルやマーケティングを学んでみれば」と奨めてくれて、業務と並行して社会人向けの大学院に通ってMOT(技術経営)を専攻。そこで得られたマーケティング視点やマネジメント視点は、実際の業務にも活きていると感じています。

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これからトッパンで挑戦したいことは何ですか?

五十川

またぜひ海外と関わっていきたいですね。トッパンがさらに成長していくためには、グローバルにもっと出ていかなければならない。トッパンには優れた技術がたくさんあるのに、まだまだ海外に浸透してない。私がその先兵役となってトッパンの技術を世界に向けて発信し、新市場を開拓していきたいです。

戸田

私もグローバルを志向しています。トッパンの3つの主要な事業領域をすべて経験しているのが私の強みだと思うので、それぞれを組み合わせて新しいビジネスを創造し、世界に向けて展開していきたいですね。

成嶋

私が関わるデジタルの世界では、マーケティングオートメーションツールなどの新しいテクノロジーが続々と出現し、いままで実現出来なかったより高度なプロモーションが可能になっています。そうした時代の進化を常にキャッチアップし、新しいマーケティングの方法を編み出して企画提案していきたい。そして、世の中から「デジタルマーケティングで困ったことがあればトッパンに相談しよう」と真っ先に選ばれる存在になりたいですね。

小池

そう、昨今のテクノロジーの進化によって、新しいことに挑戦出来る可能性がますます大きくなっている。トッパンは「やりたい」と手をあげればチャンスを与えてくれる会社ですので、私自身もAI(人工知能)やIoT(もののインターネット)などの先端テクノロジーに触れ、それらを活用した革新的な装置の開発に挑戦していきたいです。

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