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日本のものつくりを
内側から支える経理

2013年入社 / 文系

財務本部経理部 / 事務・管理

掛札 高史

日本のものつくりを
内側から支える経理

*所属部署、掲載内容は取材当時のものです

全社の会計業務を担う財務本部経理部に所属し、経費処理や予算管理などを行う掛札。裏方の立場から、トッパンのものつくりを支える彼が、日々感じているやりがいとは?

2013年入社 / 文系

財務本部経理部 / 事務・管理

掛札 高史

全社の会計業務を担う財務本部経理部に所属し、経費処理や予算管理などを行う掛札。裏方の立場から、トッパンのものつくりを支える彼が、日々感じているやりがいとは?

未来の数字をつくっていける経理という仕事

学生時代に会計の勉強をした際、これは几帳面な自分に向いているかもと思いはじめました。会計士や税理士なども考えたのですが、彼らは会社の外側の人で見られる数字も口出しできる範囲も限られていて、過去の数字に問題がないかを調べるのが主。

その点、企業内の経理は、内側の人間として今の数字を支えつつ、未来の数字(売上)をつくっていくことにも貢献できるのが、おもしろそうだと感じて。支えるなら、国や社会への貢献度の大きいメーカーがいいなと考えていたときに、トッパンが日常を支える様々なものをつくっていることを知って、興味を持ちました。

一言で経理と言っても、担当する業務は多岐にわたります。事業部ごとの請求や支払いは各事業部内の経理が行っています。私がいる本社の経理部は大きく3つ、株主や取引先に向けて財務状況を伝える財務管理、税金の申告に用いる税務管理、社内の経営陣が意思決定を行う際の判断材料になる管理会計を担っています。私は、固定資産担当として社内の設備や備品の修繕・買い替えに関する会計処理を行っています。

事業の幅が広く、社員数も多い会社なので、固定資産も多種多様で、建物はもちろん、印刷機をはじめとする生産機械、工具や備品、最近ではソフトウェアなどの無形資産も含まれます。修繕そのものにかかる費用はもちろん、修繕前後でそのものの資産価値がどう変動したかも把握しなくてはいけません。もとより豪華なものや便利なものなど、価値の高いものにした場合は、固定資産が増えたとみなされ、それにかかる税金も増えるからです。

400ページ見積もりをチェックした社員寮の固定資産計上

特に記憶に残っているのが、この2月に竣工した社員寮の新築工事の固定資産計上です。地上10階、寮室315室のほかにシアタールームやラウンジスペースなどもある大型の施設だったため、見積書も400ページほどあり、その項目1つ1つをチェックする業務には相当時間を費やしました。

新築の建物を資産計上すること自体がはじめてだったので、はじめて見る項目もたくさんあって、どんな項目で処理するのが妥当かを判断できないことも少なくありません。誤った処理をしてしまうと税務調査で否認され、経費とみなされずに余分な税金を支払うことになります。小さくない金額なので、分からないことがある度に、本を読んだり、先輩や上司に尋ねたり、ときには税務署の相談室に電話したりもしながら、慎重に進めました。骨が折れた分、やりきった際には達成感がありましたね。

この件に限らず、業務を通して新しい知識を得られるチャンスはたくさんあります。経験を積み、知識が増えていくほど、数字の意味が分かるようになっていくのが実感できます。個々の数字の意味はもちろん、それらが会社全体の数字にどう影響を与えるのか、会社はいまどういう状況なのかが、次第に分かるようになっていくことで、自分の成長を確認でき、もっと成長したいというモチベーションになります。例えば、まだ経験したことのない労務や税務なども、この先経験して経理全般の造詣を深めたいですね。

数字にも表れる、変革するトッパン

私が就活をしていた際から、トッパンは「変革」というキーワードを強調していました。置かれた状況に危機感を抱き、ちゃんと対処しようとしている姿勢に惹かれたのを覚えていますが、その変革は今も続いています。私の業務で知り得るなかでも、教育関連事業や電力関連事業といった、新しく取り組みはじめた事業の売上が徐々に伸びています。全体の売上のなかでも、印刷の比率はどんどん小さくなっていて、ソフトウェアだったり仕組みづくりだったり無形のものの存在感が大きくなっています。小さな会社や新しい会社ならいざ知らず、この規模・歴史の会社で、これだけ変化と刺激を感じられることはなかなか珍しいことなのかなと思いますね。

経理の仕事に興味を持っている方に伝えたいのは、経理業務は、知識も大事だけれど、コミュニケーションもそれ以上に大事だということです。特に、トッパンのように事業の幅が広くてかつ専門性が高い場合には、自分で調べるだけでは知識が追いつきません。気軽に質問できる人はできるだけ多いほうがいいし、それでも分からないときには、担当者に質問する必要があります。臆せず人と関わっていける人が活躍できると思います。

就活は、いろんな人と出会い、刺激をもらえる機会です。視野を広げ、自分の本心に気付ける大きなチャンスでもあるので、ただ就職先を探すための期間だと思わずに、いろいろと経験を積むことをおすすめします。ぜひ、実りある就活にしてください。

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中学時代の野球部メンバーで飲みに行ったときの写真です。気心の知れた仲間なので、とても楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいます。働いている業界・職種も様々なので、色々な話が聞けて、刺激になります!

友人に勧められたのがきっかけでダーツを始め、今ではマイダーツ、マイボードを買うほど熱中しています!なかなか上達しませんが、仕事終わりや休みの日に投げて、気分転換しています。お金もそんなにかからないのでオススメです!