印刷テクノロジーPRINTING TECHNOLOGIES
トッパンの「印刷テクノロジー」

長い歴史のなかで、原点である「印刷術」が「印刷技術」に進化し、そこにさまざまな知識・ノウハウと加工技術が融合し、進化することで、トッパンは独自のリソースとして「印刷テクノロジー」を体系化しました。「印刷テクノロジー」 の「情報加工」 「微細加工」 「表面加工」 「成型加工」 および 「マーケティング・ソリューション」これら5つのコアテクノロジーは、それぞれが独自性を持つ技術であると同時に、複合的に組み合わせることで、新たなソリューションを創出する能力を持っています。
トッパンでは、この「印刷テクノロジー」をベースに、お客さま視点(市場ニーズ)や社会的視点(社会的課題)を掛け合わせることで、 さまざまな課題解決につながるトータルソリューションの提供を行っています。また、技術革新や事業領域の拡大を背景に、コアテクノロジーの強化・拡大に努めるとともに、大学や協業先、ベンチャー企業など、国内外の各機関との共創を通じた新たなソリューション提供にも積極的に取り組み、社会的価値を創造し続ける企業体をめざします。
「印刷テクノロジー」を構成する
5つのコアテクノロジー
マーケティング・ソリューション
創業5年目の1904年には、社内デザイナーによるタバコの包装図案の提案を実施。その後、消費者意識調査などを行う「消費行動研究室」の設立など、マーケティングやクリエイティブの領域でのトータルソリューション力を強化してきました。近年では、ユニバーサル・デザインの追求や「芸術造形研究所」、「ショップサイエンス・ラボ」など、心理・認知領域への科学的アプローチまで、その領域を拡大しています。
情報加工
株券や紙幣の印刷で培ったセキュリティ技術。そして、コンピュータ組版や文字情報の電子化を積極的に進めたほか、画像複製や画像処理からカラーマネジメント技術の確立にも注力。これらの技術はICビジネス、電子出版のコンテンツ制作・流通に活かされ、「Shufoo!」やAR(拡張現実)を用いた販促など新たなビジネスモデルの創出につながっています。
微細加工
製版に欠かせないエッチング(腐食)やめっきなど金属加工のノウハウを発展させ、メサ型トランジスタ製造用マスクの国産化にも初めて成功。近年では半導体用フォトマスク、BGA基板、液晶ディスプレイ用のカラーフィルタ、ホログラムなどの製造に、微細加工技術は応用されています。
表面加工
商品を包んで保護するパッケージの製造工程から生まれた表面加工技術は、現在では、食品をはじめ、医薬品やエレクトロニクス包装材などにも利用範囲が拡大しています。また、包装材に限らず、反射防止フィルム、太陽電池を守るバックシート、建装材「エコシート」や有機ELディスプレイなどにも表面加工技術は応用されています。
成型加工
トッパンは包装材の企画・開発・製造に携わる中で、平面に印刷するだけでなく、シート状の樹脂からの成型(真空成型や圧空成型)や成型品への印刷など、多種多様な加工技術へ進化させていきました。ここで培われた数々の技術は、壁紙や化粧板など建装材、製品サンプルのモックアップ、そして、プラスチック製電子機器部材にまで応用されています。