サステナビリティ経営をさらに推進し、
社会的課題を解決する
グローバルな「社会的価値創造企業」を目指します

代表取締役社長

麿 秀晴
麿 秀晴

ステークホルダーの皆さまには、日頃からトッパングループへの多大なるご支援とご理解を賜り、厚くお礼申し上げます。また、コロナ禍が長期化し、日本でもワクチン接種が進むものの、いまだ収束の見通しが立たない中、感染症を被られた多くの方々及び関係者の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

この未曾有の事態にあって、トッパングループにおきましても、社員の健康と安全を第一に考え、危機管理チームを立ち上げて万全の対策を講じてまいりました。そのような中で、度々の緊急事態宣言下においても、細心の注意をはらいながら生産を維持し責任を果たしてくれた社員が大勢いることを、私は大変誇りに思っています。私たちの仕事は、生活必需品の供給や社会インフラ維持など、暮らしに必要不可欠な仕事であり、社会の中で大きな役割を果たしています。トッパンが、社会にとってなくてはならない重要な役割を担っており、他でもない当社の社員が社会を支える力となっていることを、私はコロナ禍を通じて改めて実感致しました。

サステナビリティはトッパンのビジネスの基本スタンスそのもの

当社は、「印刷技術をもって社会の持続的な発展に寄与する」という精神のもと、「情報・文化の担い手としてふれあい豊かな暮らしに貢献」することを企業理念とし、社会に様々な価値を提供してまいりました。
1900年の創業以来今日に至るまで、最先端の印刷技術を活用しビジネス領域を拡大。トッパン独自の「印刷テクノロジー」を強みに、現在、「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」、「エレクトロ二クス事業分野」の3分野で事業を展開し、世界で20,000社以上の顧客基盤と、140拠点の製造基盤、約52,000名(連結)の社員を「人財」として有しています。

このように、幅広いビジネスをグローバルに展開し、お客さま、お取引先さま、社員の皆さま等、様々なステークホルダーと関わり、衣食住をはじめ、人々の生活、社会に広く深く関与しているのがトッパンであり、それゆえに、私たちの社会的責任、使命は、非常に大きいものであると自負しております。また、ここ数十年、グローバル化、デジタル化により事業環境が激変し、気候変動・環境問題も深刻化する中、企業としての社会的貢献度をいっそう高めるため、SDGs視点を織り込んだサステナビリティ活動の取り組みを推進しています。社会や人々の生活になくてはならない「社会インフラ」を担うトッパンにとって、SDGs貢献、ESG、サステナビリティ経営は非常に親和性が高く、当社の基本スタンスでもあると考えています。

トッパンのサステナビリティ経営の進展
トッパンのサステナビリティ経営の進展

トッパンらしいやり方でグローバルな社会課題解決に取り組みます

気候リスクや人権問題への認識が高まる中、サステナブル社会実現に向けた取り組みが世界的に進展しています。日本でも再生可能エネルギーへの転換をはじめ産業界が脱炭素に向けて急速にシフトしており、事業を通じた環境・社会課題の解決、SDGsの貢献が求められていることは言うまでもありません。このような環境変化に先立ち、トッパンは2000年に「TOPPAN VISION 21」を策定。自社の企業像と持続的な成長のための基本戦略(成長領域×技術・ノウハウ)を定め、あるべき姿を「社会的価値創造企業」と定義しました。

この「社会的価値創造企業」をめざし、トッパンは今スピード感をもって様々な課題に取り組んでいます。
ビッグデータ、AIの活用などデジタルシフトの加速、欧米におけるサステナブル商材の需要拡大など、グローバルマーケットが急激に変化する中、事業ポートフォリオの変革は早急の経営課題です。「社会的価値創造企業」を目指すという長期ビジョンの中期的な基盤づくりのため、2021年に2か年の中期経営計画を策定し、「DX事業の推進」、「海外生活系事業の展開」、「新事業の創出」を事業ポートフォリオ変革の3本柱に設定しました。当社はもともと技術志向の企業であり、今後も、当社ならではのDXを強力に進めていきます。保有するデジタル技術とオペレーションノウハウを掛け合わせ、データ活用を基軸としたハイブリッドなDX、これを「Erhoeht-X(エルヘートクロス)」と命名し、強力に推進してまいります。

進化するトッパンのサステナビリティ経営

当社が2000年に策定した「TOPPAN VISION 21」には、「基本的人権」「倫理観」「地球環境保全」「独創性」など、SDGsやESGのコンセプトと共通するテーマが多く、いわば、トッパンは、2015年に国連で採択される以前から、SDGsのテーマと関わってきたともいえるでしょう。その後、2019年11月に「TOPPAN SDGs STATEMENT」を発表し、SDGsの観点から事業活動と全社活動においてマテリアリティを設定。2020年11月からは、具体的な活動として「TOPPAN Business Action for SDGs」を展開し、社会的課題解決を事業活動に織り込み、新たな価値を創造するビジネスに果敢に挑戦してきました。例えば、生活産業事業分野において、リサイクル適性の高いパッケージやサステナブルな包材のニーズが高まっていますが、こうした需要に迅速に対応し、商材の高付加価値化を進めています。こうしたビジネスを加速させるため、さらに2021年5月からは、各事業分野で具体的な目標を設定し、名実ともに積極的に取り組んでいます。

今後はこうした取り組みをグループ全体で加速させ、「DX」と「SX」によってワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーを目指すとともに、グローバルカンパニーとして持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

今後ともステークホルダーの皆さまには、一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2021年8月