日本における外国人の存在感の高まり

日本における外国人の存在感が日々増しています。2015年に1,900万人だった訪日外国人は、2017年には2,800万人に。

2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックの影響もあり、2020年には4,000万人になることが期待され、その際の旅行消費額は8兆円にも達する見込みです。旅行者だけではありません。日本に在住・就労する外国人も着実に増加しています。

こうした外国人の増加に伴って重要性を増してきた課題が言葉の壁、すなわち「多言語化」による受入環境の整備です。

ただ闇雲になんでも翻訳すればいいわけではありません。多言語化の使命は「日本の魅力を伝えること」そして「外国人の心配・不安を解消すること」の2つ。そしてTOPPANは、この2つの多言語化に取り組んでいるのです。

TOPPANが多言語化に取り組む理由

印刷会社として100年以上の歴史をもつTOPPANが、なぜ多言語化に取り組むのか、疑問に思われるでしょう。

そもそも、印刷の目的は「情報を伝えること」。TOPPANが設立された100年前。当時は情報を記録し、伝達するためには印刷が必要で、情報を伝えたい人も伝わる人も日本人であることが前提でした。

しかし、グローバル化が進展した現代においては、「外国語を理解する」「外国人に伝える」ことの重要性が高まっています。日本の情報を世界に伝えていくため、そして世界の情報を日本に伝えるためTOPPANは多言語化事業に取り組んでいるのです。

「伝えること」の伝統と誇りをもったTOPPANだからこそ、多言語化に取り組む意義があるのです。

日本の魅力を伝える多言語翻訳サービス

TOPPANが取り組む多言語化に関するサービスをいくつか紹介しましょう。

日本の魅力を伝えるため「何度も旅したくなる日本」をコンセプトにしたサービスが、『旅道(たびどう)』。訪日外国人を「知る」「学ぶ」「話す」「買う」の面からサポートし、日本の旅を楽しむための所作や作法を知ることで、日本の魅力をさらに感じていただくためのサービスです。

また、日本中の観光コンテンツを格納する「旅道®プラットフォーム」をハブに、インバウンド・地方創生に向けた観光地域づくりを一貫して支援しています。

『ジャパリンガル』は機械翻訳と人手補正を組み合わせた「インバウンド向け文書」の翻訳サービスです。コスト・時間・手間がかかってしまう一般的な翻訳に比べて、Web上で発注~納品が完了するジャパリンガルは、機械翻訳と人手補正を組み合わせて早く、安く、Web完結で簡単な翻訳を実現。テクノロジーによる効率化と高精度な人力翻訳に詳しいトッパンだからこそ取り組めるサービスです。

外国人の心配・不安を解消する多言語化サービス

多言語化に必要なのは、日本の魅力を伝えることだけではありません。日本に住む外国人にとっては、言語の問題や日本特有の手続きなど、心配や不安がたくさんあり、これを解消することも多言語化に取り組むTOPPANの責務です。

日本で就労する外国人の増加に伴い、その子供が日本の学校に通うケースが増加しています。しかし、子供はもちろん、保護者とも日本語でコミュニケーションがとれるとは限らず、学校が複数の言語に対応できる人材を準備するのは現実的ではありません。

そんなときに登場するのがTOPPANの『VoiceBiz(ボイスビズ)』。スマートフォンやタブレット用の専用アプリに音声やテキストを入力すると、内容を自動翻訳し音声やテキストを出力します。国産の高精度翻訳技術を採用し、学校向けの固有名詞や定型文を標準搭載。学校以外にも様々な業界向けにカスタマイズした音声翻訳を提供することで、現場に寄り添った使いやすいサービスとなっています。

さらに、TOPPANは自治体窓口業務に対応した国内で初めての音声翻訳システムの研究開発にも着手しています。外国人が日本に居住する際に困るのが行政手続き。行政の外国語対応も進んではいるものの、必ずしもタイムリーに対応できるわけではありません。そこで外国人が行政窓口でも安心して手続きできるように、音声翻訳の研究をしているのです。

この研究開発の成果を活かして自治体に限らず、商業施設や金融機関専用の音声翻訳システムの開発、医療や災害対策などさまざまなシチュエーションへの対応ができるようになります。そんなミライもすぐ近くまで来ています。

外国人に優しい。トッパンが実現する多言語化のセカイ

このようにTOPPANは、日本人と外国人の間の言葉の壁を取り除くためのさまざまな事業に取り組んでいます。しかし、言葉の壁にはコミュニケーション、ポスター、飲食店のメニュー、行政手続き、書類など、まだまだ多言語化の手が届いていないところが数多く残っています。

オリンピック・パラリンピックを筆頭とした外国人とのコミュニケーション機会の増大や、就労・就学・実習などすでに日本で生活している在留外国人の増加にともない、彼らに優しい多言語化の仕組みづくりは急務であり必須の課題です。「伝える」ことを仕事にしてきたTOPPANだからこそ、利用シーンに合わせて多言語化サービスを展開していきます。これからのTOPPANの「伝える」に、ぜひご期待ください。

スマホが財布になる、キャッシュレスなミライ