コラム

SDGsに適した食品パッケージとは?

パッケージの包装素材を紙に変更した菓子類、ストローをプラスチック製から紙製に変更する取り組み、パッケージデザインの変更で使用素材の量を減らした食品が話題になることが増えました。消費者の商品選択の基準に、SDGsや環境問題が占める比率はより大きくなっております。

SDGsの目標達成のために事業に取り組む企業が多い中、食品製造に携わる事業者は、食品衛生面への配慮に加え、SGDs視点のパッケージなど環境に優しい食材や包装材、容器を採用するなどさまざまな視点から持続可能な事業に取り組んでいるものと思われます。

そこで今回は、特に食品パッケージについて、SDGsのゴール達成のための考え方や、環境に配慮した具体的なパッケージなどをご紹介します。


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1.SDGsとは?

まずはSDGsとは何か、そして食品パッケージとかかわる目標についてご紹介します。

SDGsとは

SDGsとは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のことで、国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴールと169のターゲットから構成されており、人権、経済・社会、地球環境など、さまざまな分野にわたる課題が取り上げられています。

食品パッケージに関しては主に次の3つのSDGsのゴール達成に取り組むことが可能です。


「12.つくる責任・つかう責任」
持続可能な生産と消費のかたちを構築し、少ない資源でより多く、より質の高いものを得られるように工夫することを指します。例えば食品パッケージのプラスチック容器をリサイクルしたり、プラスチック利用を極力控えて環境負荷の少ない紙製パッケージに切り替えたりすることが考えられます。


「14.海の豊かさを守ろう」
海洋汚染の防止や海の生態系の保護をしながら、漁業や水産物の養殖、観光等を持続的に管理できるようにすることを指します。プラスチックごみが海洋ごみ問題として世界的に広がる中、食品パッケージにおいても取り組みが求められています。


「15.陸の豊かさも守ろう」
森林をはじめとした陸域生態系の保護や持続可能な森林にかかわる事業展開、砂漠化の予防などを指します。パッケージ分野においては、適切に管理された森林に由来する製品であることを保証する「FSC認証」を受けた紙のパッケージを採用することなどが考えられます。


2.SDGsのゴール達成のための、食品パッケージの考え方

SDGsのゴール達成のための、食品パッケージの考え方

食品パッケージは、衛生や加工の問題で使える素材が限られますが、SDGs達成のためにパッケージ素材を環境に優しくサステナブルなものに変更したり、パッケージの効率的な生産方法に切り替えたりする企業が増えています。
またSDGsの17の目標には、「すべての人に健康と福祉を」という目標も含まれているため、「消費者の健康に配慮した食品」であるといった情報を、商品パッケージのデザインから視覚的に提供することもポイントになります。

例えば、次のような取り組みが挙げられます。

製造時にCO2排出量がより少ない素材に変更

パッケージの素材を、一般的なプラスチックから古紙再生紙や木材を使わないサトウキビのしぼりかすを利用したバガス紙に変更することなどが考えられます。また素材製造段階や焼却時にCO2排出量が少ない、有害ガスを出さない素材を利用する方法もあります。
素材の変更ではないですが、製品の包装の形状を変更する、簡易包装に切り替えることもCO2排出量の削減に貢献できます。

使用済みパッケージの回収

使用済みパッケージを回収し、再資源化することも環境に配慮した取り組みの一つです。
その他、プラスチックごみとして回収し、素材を再利用する方法などもあります。

小ロット印刷

パッケージに印刷を施す際に、大量に印刷するのではなく小ロットで印刷することでも環境に配慮できます。印刷したものが大量に余ってしまうと廃棄するしかなくなりますが、最小限に量を抑えることで、廃棄量及び印刷コストや廃棄コストを低減することができます。特に、食品パッケージは頻繁にパッケージデザインや表示が変わるため、この施策は有効といえます。

視覚的な情報提供

SDGsの17の目標には、「すべての人に健康と福祉を」という目標も含まれているため、「消費者の健康に配慮した食品」であるといった情報を、商品パッケージのデザインから視覚的に提供することも可能です。
例えば、明るい色彩や鮮やかなイラストが描かれた商品パッケージは、消費者に親しみやすく、健康的なイメージを与えることができます。その他にも、商品パッケージには、消費者が食品に含まれる栄養成分やアレルギー物質などを確認できる情報が記載されていることが望ましいです。また、商品パッケージに製造過程や原材料の情報を掲載することで、消費者が安心して食品を選ぶことができます。


3.デジタルプリントで環境に配慮したパッケージ生産を

デジタルプリントで環境に配慮したパッケージ生産を

環境に配慮した持続可能な事業展開や社会、地球環境を目指し、食品パッケージの選定に取り組む際に、ぜひおすすめしたいのが、次のTOPPANのパッケージ製品と印刷手法です。

1.「GL BARRIER」

GL BARRIER

GL BARRIERは、世界最高水準のバリア性能を持つ透明バリアフィルムの総称です。

ベースとなるプラスチックやナイロンなどのフィルムの上に、アルミナもしくはシリカ素材のバリアコート層と無機蒸着バリア層を積層した多層構造により安定したバリア性能を発揮します。食品をはじめ、医療医薬、産業資材など幅広い分野で採用されています。

包装材の構成が合理化されており、製造時のCO2排出量の削減のほか、焼却時の残渣がほとんどなく有害ガスが発生しないというエコフレンドリーな特性を持ちます。

2.メカニカルリサイクルPETフィルム使用のラミネート包材

メカニカルリサイクルPETフィルムという、使用済みPETボトルを粉砕・洗浄した後に高温で溶融・減圧・ろ過などを行い、再びPET樹脂に戻したフィルムを貼り合わせた環境配慮型ラミネート包材です。リサイクル樹脂の使用比率は80%という世界最高レベルを実現しており、非再生PETフィルムに比べ、素材製造段階までのCO2排出量を約40%削減できます。

3.紙製パウチ

TOPPANの紙製パウチは、紙素材とヒートシールニスという接着効果のあるコーティング剤のみを使用しています。プラスチックの使用量をゼロにするほか、紙の内側に「GL BARRIER」を貼り合わせることで高いバリア性を付与することも可能です。

紙製パウチは、スタンディングパウチやピロータイプなど、さまざまな包装形態に対応できます。

4.小ロット生産に向いているデジタルプリント

食品パッケージの印刷には、小ロット生産に最適なデジタルプリントがおすすめです。デジタルプリントとはデジタル印刷のことで、版無しで、データからそのまま出力する印刷方法です。版無しであることは、製版コスト削減のメリットがあり、小ロットから対応が可能なことから、必要なものを必要なときに、必要な分だけ生産することができ、廃棄ロス削減につながります。

特に食品パッケージは複数デザインを同時に印刷、進行することも多いですが、同じ規格であればまとめて生産できるため、さらにコストメリットが見込めます。


まとめ

すでにSDGsへの取り組みを積極的に実施している企業は多いのではないでしょうか。 食品パッケージの素材選定や印刷を検討する際にも、さまざまな角度からSDGsへの貢献を行うことができます。今回ご紹介した環境配慮型のパッケージやデジタルプリントはおすすめの方法です。

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2023.04.20