コラム

小ロットで食品パッケージ印刷を
検討するメリット3点

近年、食品パッケージは進化し続けています。最近では、どんな食品パッケージのトレンドがあるのでしょうか。そのトレンドの一つに、小ロットかつデジタル印刷で食品パッケージ印刷を実施することがあります。実は、コスト削減が叶うほか、サステナブルアクションにもつながるのです。そのメリットもあわせてご紹介します。


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1.食品パッケージ関連のトレンド

食品パッケージ

食品パッケージは、年々進化し続けています。現在、次のようなトレンドがあります。

デジタル印刷でレトルト食品のパウチへの印刷が可能に

レトルト食品のパウチ袋は、レトルト食品製造に欠かせない「レトルト殺菌」という100℃以上の高温・高圧で殺菌する工程があることから、それに耐えうる袋や印刷手法である必要があります。また、近年は電子レンジ対応の袋も多いことから、電子レンジにも耐えうる必要がありました。

そのため、パウチ袋には何も印刷せず、パッケージにラベルを貼った後レトルト殺菌といった方法も多く行われています。しかし、この方法は手間と人件費がかかるため、非効率さが課題です。

そうした課題を解決できる新しい手法が登場しました。それはデジタルデータからダイレクトに印刷する印刷方法である「デジタル印刷」によって、レトルト食品のパウチへの印刷を行う手法です。

TOPPANのデジタル印刷は、透明蒸着袋にもアルミ袋にも対応可能で、これまで印刷が難しかった130℃×30分のレトルト殺菌や、電子レンジパッケージにも対応します。

サステナブルパッケージの浸透

気候変動や環境問題などが問題視されている中、2030年へ向けたSDGs(持続可能な開発目標)の達成のための取り組みが国や企業、個人の間で進められ、パッケージにおいても環境に配慮したものが積極的に採用されています。
例えば、再生材を利用したパッケージや、プラスチックを薄いフィルムに置き換えることでプラスチック使用量を削減したパッケージ、紙のパッケージなどが挙げられます。


2.トレンドは小ロットでの食品パッケージ印刷

食品パッケージの印刷におけるもう一つのトレンドとして、「小ロット」が挙げられます。

食品製造の際、コストを抑えようとまとめて大量に印刷することが多いかもしれません。しかし、大量にまとめて印刷するよりも、小ロットで印刷することで、トレンドを押さえた効率的な生産が可能になります。

次のように、従来のパッケージの印刷方法から、新しいトレンドの印刷方法へと変えてみませんか?

・大量生産かつ一種類のデザインの印刷から、小ロットで複数デザインパターンの印刷へ
・グラビア印刷からデジタル印刷へ
・ラベル貼りからデジタル印刷へ
・これまでのパッケージからサステナブルパッケージへ


3.小ロットの食品パッケージ印刷を検討するメリット3点

小ロットの食品パッケージ印刷を検討するメリット

上記のような小ロットの食品パッケージ印刷を検討することで、次のようなメリットが期待できます。

1.デジタル印刷なら版代がかからないのでローコスト

これまで、複数デザインのパッケージを作りたいときや、デザインを変更したいときなどには、グラビア印刷の場合はデザインごとに版代がかかるため、コスト面でハードルが高いものでした。その点、デジタル印刷ならデジタルデータからダイレクトに印刷できるので、版代がかからず、コストを大きく削減することができます。

2.廃棄コスト・人件費も含めたトータルコストが抑制できる

実は、版代などの初期費用のみならず、デジタル印刷かつ小ロットであれば、必要な分だけ印刷する形になるため、未使用パッケージの廃棄分が削減でき、廃棄コストが抑制されることになります。またラベル貼り作業が不要になれば、人件費の削減にもつながります。

3.SDGsアクションになる

未使用パッケージの廃棄量が削減できることは、SDGsアクションにもなります。包装済みの商品の廃棄量の削減については、フードロス問題が叫ばれる中の大きな一手となり得ます。加えて、サステナブルパッケージを利用することで、さらなるSDGsアクションにつながります。


まとめ

食品パッケージや印刷のトレンドをご紹介してきました。SDGsへの取り組みが年々盛り上がっており、各企業の取り組みも多岐にわたっています。食品パッケージを小ロットかつデジタル印刷で、サステナブルパッケージを利用して生産することで、より地球環境への貢献につながることから、事業の成長にもつながります。

TOPPANが提供する「メカニカルリサイクルPET」を利用することで、よりサステナブルアクションを取ることができます。メカニカルリサイクルPETとは、再生PET樹脂を利用した環境に配慮したパッケージです。リサイクル樹脂の使用比率は、世界最高レベルとなる80%を実現しています。詳細に関しましては、ぜひサービスページをご覧ください。

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2023.04.20