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第二部 東京会場 パネルディスカッション

ICTによって児童生徒の学び方、先生の教え方がどのように変わったか

「つくばスタイル科」で一番変わったことは何ですか。―為田氏

加瀬氏

児童が主体の課題解決型の授業になり、先生も授業の展開を変えるようになってきたことです。ICTをどう効果的に使うか、という視点でも考えるようになってきました。また、指導訪問を通じてユニバーサルデザインの視点からも思考の可視化をお願いしており、授業も工夫が図られるようになってきました。
特に、ベテランの先生の授業が大きく変わりました。もともとの授業力の高さに加え、ICTを使って、よりわかりやすい授業を意識しています。例えば、ある先生は教室の右側に電子黒板、中央に黒板、左側に既習事項などが掲示されていて、その左側にはスクリーンを設置して実物投影機を接続していました。それぞれの機器の特性を活かし、授業のねらいに応じて、使い分けています。

授業の内容を変えていくのに、一番大切にしていたポイントを教えてください。―為田氏

佐藤氏

私は45分をどう使うのが良いかをいつも考えていました。授業を行って、宿題を出して、丸付けして、返して、その繰り返しで本当に学力の向上につながっているかに疑問を持ったときに出会ったのが反転授業です。同じタイミングで大学からICT導入についても提案があったので、活用しているところです。

淡路市では指導員を入れないで導入したとのことでしたが、スムーズにスタートしたのでしょうか。―為田氏

増子氏

最初は本当に大変でした。ただでさえ最初は最も忙しい我々に突然、機材を与えられたので、それをどう活用するかをメーリングリストなどで指導員同士が情報交換しながら進めました。また、もうひとつ、大切だったのは周囲の理解ですね。財政的に厳しい地区ですので、高額の機材を持っていることに対する周囲の理解がなかなか得られませんでしたから。学内の持っていない先生だけでなく、他校からの目、理解を得るのも大変でした。

つくば市ではそういう苦労はありましたか。―為田氏

加瀬氏

つくば市もICT機器が豊富なのでしょう、と思われることが多いのですが、実はつくばスタイル科の授業の中で、子どもたちが計算して出してくれたのですが、かつて、つくば市で使えるコンピュータは10人に1台の割合だったんですね。そこで、「中学生未来議会」で中学生が市長に訴えるという場面がありました。本市では、先生方の創意工夫によってICTを活用した授業が実践されているのです。

○○先生だからできるのだ、というのではなくて、先生がだれでもICTを使えるのだ、という形で、ICT教育への理解を広げていくための授業設計のあり方とは、どういったものでしょうか。―為田氏

村井氏

なかなか難しいものがあります。加瀬先生の『大造じいさんとがん』では、昔は先生が子どもたちに問いかけ、子どもたちが答え、そこに先生からのゆさぶりや問い返しを加えることによって学級全体で思考を深めていくというオーソドックスな授業のスタイルでした。それを、ICTが入ることで、子どもたち主体の学習なんだよ、というのを広げることが大事なのだと思います。そうすることで、授業づくり的に、先生主導の読み方読ませ方から、子どもたち主導なものに変わりペアやグループで話し合う形にすることで、お互いの読みの違いが認められるようになる。そういう授業設計に近づいていくことで、本来の学習になりうるのではと思います。

授業の教え方がどんどん変わっていく、授業の方法もいろんな学校でいろんなやり方をされていて、最適解を探している途中だと思います。いろいろな学校の事例ということでお話を聞きましたが、ここから、自分の学校でも、「これくらいならできるかもしれない」とチャレンジをすることが大事なのかな、と思います。―為田氏

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