コラム

メタバースショッピングモール
リアルとバーチャルを融合した買い物体験

新型コロナウイルス感染症拡大から始まった「新しい生活様式」により、オンライン経由の購買が増加傾向にあります。従来のECサイトでは提供できない、友人・家族と一緒に物を選んだり、店員に商品の詳細を気軽に聞いたりするなど、オンラインで「買い物を楽しむ」機会を、トッパンは提供します。

※本コラムは2022年6月27日に発行したideanote vol.148の内容に基づき作成しております。


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バーチャル店舗を一つの仮想空間に集めたアプリで、バーチャルとリアルを融合した新しいショッピング体験

ネットショッピングが幅広い世代で拡大するなど、小売業では非対面でのチャネル利用が増えています。オンラインショッピングは、好きな時間に、好きな場所で買い物ができる一方で、従来リアル店舗では可能だった家族や友人と一緒の買い物や、立ち寄った店での思いも寄らない商品との出会い、店員との気軽な会話などのリアルならではの楽しさを感じることは難しくなっています。

「メタパ®」は、そんな「ショッピングの楽しさ」をメタバース上で体験してもらうことを目指してつくられた、リアルとバーチャルを融合したショッピングモールです。

メタパ®では、仮想空間上に複数の店舗をショッピングモールのように1つに集約しています。音声通話やテキストチャットをしながら、遠隔地にいる家族や友人と同時にショッピングを楽しむことができます。

メタバース上で、既存のECサイトよりも多様なコミュニケーションが図れるタッチポイントとして注目を集めています。実店舗を中心として販売展開をしている業界だけでなく、ネットを顧客接点の中心にしている企業が、ブランドや商品を伝える場所として活用することも可能です。


採用事例:桃太郎 JEANS Metapa店がオープン

「桃太郎ジーンズ」のMetapa店

株式会社ジャパンブルー様が運営する「桃太郎ジーンズ」のMetapa店が2022年2月3日、バーチャルショッピングモール「メタパ®」内にオープンしました。
同店は、岡山県倉敷市にある「桃太郎 JEANS 児島味野本店」の外観や店内内装などを基に作成。実際に行かないと感じることができない本店の雰囲気を、アプリを通じていつでも、どこでも体感することができます。

桃太郎ジーンズのラベルや裏地を高精細CGで再現 桃太郎ジーンズのラベルや裏地を高精細CGで再現

オンライン上でも実店舗にいるような体験をしていただくことを目指し、商品のCGは細部にこだわり、忠実に再現。ジーンズの繊維の方向や桃太郎ジーンズにしかないネームラベル・裏地もリアルに仕上げました。

オリジナルキャラクター「桃ちゃん」を基にしたアバターが商品や企業の情報を発信 オリジナルキャラクター「桃ちゃん」を基にしたアバターが商品や企業の情報を発信

また、バーチャル店舗内には自動で歩き回るアバター店員を配置。マスコットキャラクターが立っている場所に応じて、商品やブランドの情報を伝えます。

今後はチャットボット形式で自動応対可能な機能の拡充などを予定しています。

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担当者インタビュー

離れた場所に住んでいるお客さまにも ブランドを知っていただく機会に

株式会社ジャパンブルー 桃太郎ジーンズリテール課長 渡邉 啓介さん 株式会社ジャパンブルー 桃太郎ジーンズリテール課長
渡邉 啓介さん

コロナ禍でお客さまが直接児島に来て、地域産業や商品を見ていただくことが難しくなる中、非対面で新しい体験の提供が必要であると考え、出店を決めました。

Metapa店内に並んだ商品は私たちのこだわりがリアルに再現され、「バーチャル体験」では購入の決め手となる経年変化の過程も伝えられたと感じています。

桃太郎ジーンズ初のファンミーティングでは、全国各地にいるお客さまが同時に参加され、児島を楽しんでいただき、とても好評でした。今後は専門知識を持ったスタッフアバターの音声通話など、さらなるバージョンアップを共に取り組んでいきたいと思っています。

ブランドや商品を伝える場として、 新たな体験の場を目指す

凸版印刷株式会社 情報コミュニケーション事業本部 未来イノベーションセンター 事業創発本部 稲地 隆志 凸版印刷株式会社 情報コミュニケーション事業本部
未来イノベーションセンター 事業創発本部
稲地 隆志

メタパ®では、3Dアニメーションなど、商品の特長をバーチャルならではの表現で伝えることができます。桃太郎 JEANSMetapa店では、「ジーンズの色落ち」を3Dアニメーションで再現し、動画とは異なる方法で商品を見る楽しさを提供しています。
他にもファンミーティングの開催や、店舗にある複数のドアから、観光地情報や360度画像が見られるコンテンツを実装しました。
メタパ®はブランドを伝える場として「ショップ」とは別の見せ方や体験が可能です。「買い物」だけでなく、イベントや観光、教育など新領域での体験を提供できればと考えています。

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2024.02.05