——「SALAD-BAR🄬」誕生の背景には コロナ禍の影響があったそうですね。
渡辺 はい、もともとトッパンの商材は一見しただけではわかりづらいものも多く、対面でご説明する営業スタイルが基本でした。しかしコロナ禍で展示会やセミナーができなくなり、さあ困ったと。「当たり前」を考え直す必要に迫られました。
湯澤 そこで開発を始めたのが、非対面でも多様な商材を提案できるようなツールです。それまでもパワーポイントを使ったご提案などは行っていましたが、紙やメールではなくランディングページ(LP)という形でWeb化すれば、お客さまにより見ていただきやすくなると考え、「SALAD-BAR🄬」が生まれました。
——2020年6月に社内運用開始、9月には東日本エリアに運用範囲を広げましたが、反応はどうでしたか?
湯澤 お客さまとのコミュニケーションにつながったという感想が多かったです。「SALAD-BAR🄬」がアポイントを取るきっかけになったとか、営業の顔写真をつけたことで話題になったとか。また、定期的に訪問できないお客さまに『週刊◯◯(担当の名前)』として毎週商材をお送りしたという話や、新年のご挨拶をチームで送ったという話もあり、私たちが予想していなかった使われ方もありました。
渡辺 コミュニケーションの活性化は社内でもありましたね。LPの公開時に上長やスタッフが内容を確認する「承認機能」によって、LPの内容に関するディスカッションが生まれたりしています。
——機能面も積極的にアップデートしているのでしょうか?
湯澤 社内アンケートやヒアリングでの要望を受け、お客さまごとに誰が見たか個別に確認できるような機能を加えました。これによって「SALAD-BAR🄬」が単なる営業支援ツールとしてだけでなく、A社の反応データを見てB社の営業に活かすといった営業活動の底上げにも活用できると期待が高まりました。
鈴木 12月からの外販に際しては、フルスクラッチで作りなおしています。特に、送った相手の反応を詳細に確認できるように機能を拡充。どのLPがどれだけ反応があったかの一覧表示も可能です。今後も柔軟に機能を追加していきたいと思います。
渡辺 将来的には、得意先の社名を入れただけで最適なLPになって出てくるようなジェネレーター※にしたいですね。優秀な営業の語りや提案方法はどうしてもブラックボックス化しがち。それらを共有できるようになるこのツールに価値を見出すお客さまは多いと思います。
——最後に、お客さまに向けてのメッセージをお願いいたします。
鈴木 Webサイトの作成は負担も大きいですが、「SALAD-BAR🄬」なら知識がなくても簡単に作れます。多くの方々に使ってほしいですね。
湯澤 SNSにアップするような感覚で気楽に使っていただきたいです。きっとコミュニケーションの助けになると思います。
渡辺 営業がお互いの活動を知ると、モチベーションも高まり好循環が生まれます。そんなお手伝いをしていきたい。ぜひ活用していただきたいです。
※ジェネレーター:プログラムの生成を行うもの