コラム

デジタルツインオフィスの導入で
働きやすいオフィス空間を実現/
株式会社コクヨ様事例

2021年春、コクヨ株式会社様では、未来につながる価値を探求するための実験の場として「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」をオープン。創造や交流など仕事の目的に合わせてさまざまな空間を設計しており、多機能なオフィス空間が特徴です。その一部をご紹介します。


ideanote vol.143 FUTURE OF WORK

パフォーマンスを上げる、次世代のオフィス

ニューノーマル時代では、企業のオフィスのあり方を見直す動きが活発化。テレワークを活用しながらも、オフィスに出社するハイブリッドな働き方は、今後も継続されるとみられています。さらに、“時間と場所を問わない新しい働き方”が選択肢となった今、オフィスに求められる内容も変化せざるを得ません。

コクヨ様の新オフィス「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」では、多様な価値が混ざり合い、新しい化学反応を生み出し続ける実験場「OPEN LAB(オープンラボ)」(2階)にて「IoA Work for Senses」※をデモ展示しています。センターオフィスをデジタル上に置き、利用者がどこにいてもバーチャルアバターが出社するという新しい働き方“デジタルツイン・オフィス”を提案しています。

これを活用することにより、リアルとバーチャルのオフィス空間を行き来できる一方で、分身ロボットや映像・音響表現、五感デバイスを利用して、より没入感の高い遠隔コミュニケーション型の働き方を可能にしています。

※「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」に展示されているパーソナルワークスペース「IoA POD™」に導入され、2021年6月から試験提供を開始しています。

「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」の様子
(写真:左上から時計回りに)遠隔コミュニケーション型の働き方を可能にする「IoA POD™」が並ぶオフィス。オフィスの一部はオープンイノベーション拠点として公開中。/コミュニケーションがとりやすいフリーアドレスのワークスペース/オンライン配信スタジオ/集中して仕事に臨めるワークスペース

遠隔コミュニケーション用デバイス 「IoA Work for Senses」
嗅覚・聴覚・視覚を刺激し、利用者が臨場感を感じられる集中空間を演出

コロナ禍を契機に企業のオフィス事情も変化し、センターオフィスを持たない企業が増加。一方で、テレワークを起因とするコミュニケーション不足や、働く環境に起因するパフォーマンスの低下が問題視されています。

「IoA Work for Senses」は、利用者の生理情報をセンシングし、情動を解析することでその状態に最適な環境を提案、利用者のパフォーマンス向上を目指します。映像・音声・香り・照明の機器を一元管理し、より没入感のある集中空間を演出。また、「デジタルツイン・オフィス」で分身ロボットとアバターの活用により、円滑なリモート・コミュニケーションを実現します。

利用者のパフォーマンス向上を目指す「IoA Work for Senses」
「IoA Work for Senses」を利用している様子
利用者も会議室で参加しているかのような臨場感を実現。聞きたい人の声を聞き逃さないように聞くことが可能。コーヒーの香りでリラックスすることも。

「デジタルツイン」とは?

「デジタルツイン」は今、あらゆる分野で活用が期待されている次世代テクノロジーです。モノやコトをデジタル上に可視化することで、リアルタイムに現実とデジタルを連携するシステムを意味します。

AR・VRといった表現技術を用いて、現実のオフィス同様の空間や家具などを正確に再現したオフィスを「デジタルツイン・オフィス」と言います。利用者は自由にリアルオフィスとバーチャルオフィスを選択し、リモートワークを行うことが可能。オフィス以外でも、プロセスの最適化や事前予測を実現するなど、都市計画や防災シミュレーションにも活用されています。

デジタルツイン

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2023.10.06

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