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アイデアノートでは、課題解決に役立つ当社の受注事例やソリューションを織り交ぜ、独自の視点で編集した注目コンテンツをピックアップしてまとめています。

2020.10.15

スマートシティへの取り組み 獣害・水害など地域の課題解決にIoTで挑む

静岡県袋井市様
#DX#IoT#BPO・業務効率化#空間・モビリティ#自治体#防災・減災#ZETA
かつて東海道五十三次における27番目、江戸と京の“ど真ん中”にあたる宿場として人々の往来を支えてきた静岡県袋井市。現在、全国の他の自治体と同様、少子高齢化や大規模災害への対策など多様な課題に向き合っています。誰もが快適で便利に暮らせる都市を目指して、ZETAを活用した取り組みが進んでいます。
袋井市では地域の課題解決に向け、IoTを活用したまちづくりを進めています。2019年度には、ZETAを活用した獣害対策および小規模河川の水位監視の実証実験が行われました。

山間部のわなを遠隔から監視

全国で問題となっている獣害ですが、袋井市でも野生のイノシシなどが農地を荒らす被害が増えています。2012年に21アールだった被害面積は、2018年には10倍以上の255アールに拡大。イノシシの捕獲も行っていますが、広範囲を定期的に人が見回るのは大きな負担です。

実証実験では、地元の猟友会と協力し、捕獲実績のある場所3カ所にわなを設置。わなはイノシシが檻に入ると扉が閉じるようになっており、センサーが扉に反応してアラートを発します。

しかし、わなの設置場所はすべて電波のつながりにくい山間部。いちばん遠くのわなから基地局まで約3km離れており、通信ネットワークの構築が難しい状況でした。そこで中継器を3台使って電波をつなぎ、安定した通信を確保。センサーが発するアラートを市役所のPCやスマートフォンで受け取り、わなの場所と状態をすぐに確認できる仕組みを構築しました。

約1カ月の実験期間中、イノシシが檻に接触したことをセンサーが検知し、アラートを5度発しました。実験により、見回りの人的負担の軽減が図れるとともに、捕獲時の迅速な連絡と回収が可能であることも検証できました。

ZETAで水害対策を充実

大小の河川がいく筋も市内を流れる袋井市。2019年の台風19号の際には市内の一部が冠水して避難勧告が出される事態となり、あらためて河川の監視をはじめとする初動体制の充実に取り組んでいます。

近年の豪雨災害は水位の急激な上昇が特徴です。センサーで定期的に水位を計測し、警戒域に達したらすぐにアラートが届く仕組みが求められます。すでに大規模河川には光ケーブルを使った水位センサーなどが設置されていますが、小規模河川に同じ設備を導入するにはコストが大きな課題です。

実験では、既設のシステムよりも導入・運用コストを抑えられるZETAを使い、河川2カ所にセンサーを設置して、同等の効果を得られるかを比較検証しました。約4カ月間、毎日1時間ごとに水位を計測して比べたところ、ZETAのシステムでも同じ効果が得られ、低コストでも必要な情報を把握できる仕組みであることが実証されました。

この結果を受けて、水害時に冠水の恐れがある道路のアンダーパスなど
4カ所にZETAのセンサーが設置され、活用が始まっています。今後、小規模河川にも設置が進む予定です。

袋井市役所のICT推進室・久保田邦彦室長は、「学校や公共施設の温湿度計測などへも展開を進めていく予定です。ZETAをはじめいろんな通信規格を使ってネットワーク網を整備し、誰もが活用できる基盤をつくっていきたい」と今度の抱負を語ってくれました。

※アンダーパス 立体交差の道路で地面を掘り下げて周囲より低くなっている部分

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