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2020.10.15

物流IoTを加速する次世代タグ「ZETag」

#DX#IoT#組織・人材・働き方改革#BPO・業務効率化#空間・モビリティ
物流・資材管理の分野でもLPWAが注目されています。従来のICタグには通信距離や使い勝手の面で課題がある中、小型・軽量で長距離通信可能なZETag(ゼタグ)が物流IoTの加速に寄与すると期待されています。ZETagWG(ワーキンググループ)の活動の中で、株式会社エネルギア・コミュニケーションズ様にご協力いただき、資材管理の現場でZETagの有効性を確認する実証実験を行いました。
ZETAアライアンスの「ZETagワーキンググループ」メンバーであるエネルギア・コミュニケーションズ(以下、エネコム)は広島市に本社を置き、中国地方で情報通信事業を展開しています。
 
エネコムでは、多数の光ケーブルを木枠のドラムに巻いた状態で資材置き場に保管、管理しています。光ケーブルの敷設工事の際には、このドラムを施工会社がエネコムの資材置き場から自社の資材置き場へ移動。それを持って現場へ赴き、工事終了後にドラムを返却するという流れで作業が行われています。
 
従来、こうしたドラムの所在や利用状況を人手で管理してきましたが、リアルタイムでの情報把握が難しいという課題がありました。現場に必ず人が出向いて確認し、事務所に戻ってデータ入力していたためです。この状況を改善しようと、RFIDなどの活用も検討されましたが、無線通信可能なものでも通信距離が短く、やはり人が現場に行って専用リーダーでタグの読み取り作業をしなければならず、省力化になりません。
 
これに対してZETagは、ZETAの通信を用いて自ら電波を発信するので、リーダーを使った読み取り作業が不要です。また、市街地でも1km以上の長距離通信が可能で、小型・軽量、電池で約4年使えるといった特長を備えています。そこで、ドラム管理業務の効率化に向けて、ZETagの有効性を検証する目的で実証実験が行われました。 
実験で使われたZETag。大きさは縦・横51mm×厚さ20mm。さらに小型・軽量、低コスト化に向けて開発が進む

電波強度で所在を明確に判別

実験は2020年2月から3月にかけて実施。エネコムと施工会社の資材置き場にそれぞれ基地局を設置し、20個のドラムにZETagを付けて直線距離約600mの資材置き場間を移動させ、通信データを分析しました。結果、ドラムが置かれている資材置き場の基地局Aの方が、もう一方の基地局BよりもZETagから受信する電波が強く、ドラムがいま基地局Aにあるということを判別できました。
 
この結果をもとに、ZETagを持って2つの資材置き場の間を徒歩で移動し、電波強度の値の変化を検証したところ、基地局とZETagの距離が近いほど電波が強く、離れるほど弱くなることがはっきりと確認でき、電波強度による所在判別の実用性を確信できました。このほか、実際の利用状況を想定して、多数のZETagをまとめて近距離で同時に使う実験なども行いましたが、データの欠損や減衰はみられず、実用に十分耐え得ることが確認できました。
 
参考として、別のLPWAでも検証したところ、消費電力が大きく長期間の利用には不向きでした。また、測位誤差が1km程度あり、今回のような600mほどの距離では2地点間の識別が困難で、活用は難しいとの結果が出ました。
 
こうした各種実験を通じて、ZETagの有効性・実用性を示すデータが得られ、他の資材管理でも利用可能と見込まれています。今後、ZETagによって在庫管理の効率化や物流プロセスの「見える化」が図れるうえ、その情報をもとにした物流責任の明確化も可能になると期待が高まっています。 
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