AIによる顧客行動予測の自動運用システムを開発し、AI導入設計から自動運用まで
フルパッケージで支援するAIソリューション「KAIDEL®」の提供を開始

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、2017年よりAIの技術を用い「プロモーション反応予測」「優良化予測」「離反予測」など、顧客の様々な将来の見込み度を予測するデータ分析サービスであるAIスコアリングエンジン「KAIDEL®」を提供しています。

 この度、マーケティングにおける顧客行動予測の一連のAI運用サイクルを自動化するシステムを開発。各企業の分析担当者により手作業で行われることが多かったローデータの連携からデータ前処理、顧客行動学習・予測(AIスコアリング)、予測結果の連携まで一連の運用サイクルの自動化を実現しました。このシステムを活用しAIスコアリングエンジン「KAIDEL®」のリニューアルを行い、企業に合わせたAI導入設計から自動運用までをフルパッケージで支援するAIソリューション「KAIDEL®」(以下、本サービス)として2023年2月9日より提供を開始します。

 本サービスの活用により、マーケティング精度・成果向上、コスト削減、業務効率化を実現。これまで費用対効果の問題やリソース不足などが課題となり単発で終わることの多かったAIを活用したマーケティングプロジェクトの継続的な運用を支援します。

AIソリューション「KAIDEL®」の概要 © TOPPAN INC.
AIソリューション「KAIDEL®」の概要 © TOPPAN INC.

開発の背景

 多くの企業において、マーケティングへの本格的なAI導入はPoCや検討の段階に留まり、「精度や成果が出づらい」、「リソース不足で本格導入・運用までには踏み込めない」といった課題に直面しています。
 凸版印刷は、2017年にAIの技術を用い顧客の様々な将来の見込み度を予測するデータ分析サービスAIスコアリングエンジン「KAIDEL®」を提供し、マーケティングへのAI活用を支援してきましたが、これらの課題を受け、この度、「KAIDEL®」をリニューアル。新たにAIによる顧客行動予測の自動運用システムを開発し、AI導入設計から自動運用までフルパッケージで支援するAIソリューション「KAIDEL®」として提供を開始します。
 凸版印刷がこれまで培ってきたデータ分析による顧客マーケティングのノウハウに基づく「マーケティングに強いAI」と、その「自動運用」を提供することで、精度や成果を高めると同時に、運用負荷の軽減やコスト最適化を図り、企業のマーケティング活動におけるAIの本格導入を推進します。

AIソリューション「KAIDEL®」の特長

・マーケティングへの「AI導入設計」から「AI運用の自動化」までをフルパッケージで支援
 現状の保有データ整理やAI取り組みテーマ策定からAI構築、運用の自動化まで、凸版印刷のマーケターおよびアナリスト、エンジニアが専門チームを編成しトータルでサポートします。AIモデル精度の推移や精度低下を監視の上、マーケティングでの継続的なAI運用を支援します。

・マーケティングに強い高精度なAIの自動運用
 凸版印刷は、長年、流通企業や通販企業をはじめ多様な業界において、データ分析による顧客マーケティングに携わってきました。これにより「成果に繋がる予測テーマの設定」や「顧客マーケティングの知識に基づく特徴量設計」、「世の中のトレンドや季節変動を加味した学習」など、マーケティングに強いAI設計のノウハウを有しています。また、Google Cloudの最先端のAIアルゴリズムを連携し、企業のマーケティング成果向上および内部生産性向上を実現します。

・様々なデジタルマーケティングツールとの連携も可能
 本サービスはカスタマイズ性に優れているため、その時々の状況に応じて、後からでもDMP(データマネジメントプラットフォーム)/CDP(カスタマーデータプラットフォーム)やBI(ビジネスインテリジェンス)ツール(※1)、MA(マーケティングオートメーション)ツールなどの各種デジタルマーケティングツールと連携・機能拡張させることが可能です。

価格

・AI利用およびAI運用費:月額80万円~
・AI自動連携システム構築費:500万円~
*AI自動連携システムを構築し、その運用も含めて伴走型で全面サポートします。
*AIの精度を検証したい企業向けに別途トライアルサービスの提供も可能です。

サービスサイトURL

  https://solution.toppan.co.jp/digital/service/kaidel.html

今後の目標

 凸版印刷はAIソリューション「KAIDEL®」を、通販業界、小売業界、金融業界、サービス・インフラ業界など、多岐にわたる企業への提供を進め、2024年度に関連受注を含め約10億円の売上を目指します。
 今後は、「AIの解釈性向上(XAI)」や「各種機能のモジュール化」を進め、AIを活用したマーケティングの多様なニーズに対応することができるようなサービスを提供していきます。

※1 BI(ビジネスインテリジェンス)ツール
 膨大なデータを可視化し、ビジネスにおける様々な意思決定を支援するツール。

* AIによる顧客行動予測システムについては凸版印刷株式会社が関連特許出願中です。
* Google Cloud は Google LLC の商標です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以 上

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