第一弾として「LOGINECT®データ可視化」の販売開始、
物流業務の煩雑なデータを集約・運用状況を可視化し物流業務の管理・分析業務を支援

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、物流業務における様々な課題解決をDXで支援する物流DXソリューション「LOGINECT®(ロジネクト)」の提供を開始します。第一弾として、物流業務において発生する複数のデータを集約し、わかりやすく可視化する「LOGINECT®データ可視化」を開発。2023年2月より提供を開始します。
 「LOGINECT®データ可視化」は、物流業務において発生する倉庫内在庫や出荷実績、輸送車の積載量などの様々なデータを集約し、可視化することが可能なサービスです。本サービスを利用することで、在庫や輸送の状況が可視化され、物流業務における課題解決施策の検討が迅速に行えます。また、国や業界団体が設定している50種類以上の管理項目を管理できるアプリケーションを搭載し、データレイアウトやダッシュボードを標準化しているため、初期の導入コストを抑え、かつ自社の物流状況の分析開始までにかかるスピードを短縮します。
 なお、提供開始に先立ち株式会社資生堂(本社:東京都中央区、代表取締役会長CEO:魚谷 雅彦)が実施している物流データの利活用実証実験に採用されています。
 本サービスは2023年1月25日(水)から27日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「第7回スマート工場EXPO 2023」の凸版印刷ブース(小間番号:60-16)で展示します。

「LOGINECT®データ可視化」の概要 ©TOPPAN INC.
「LOGINECT®データ可視化」の概要 ©TOPPAN INC.

開発の背景

 近年、物流業において、人手不足・物量増・ニーズの多様化などを要因とした運用負荷増大や、コストインフレ・多頻度配送・燃料費高騰による物流コスト増大により、生産性の向上やコスト削減は、喫緊の課題となっています。
 凸版印刷は、サプライチェーン全体のデジタル化を推進し、2万社以上の多様な企業との取引実績を強みに、データ活用を基軸としたDX事業を展開しています。物流業界向けのDXでは、RFIDを活用したトレーサビリティシステムや製造工程のデジタル化を支援する製造DXソリューション「NAVINECT®」などを展開するとともに、5G、IoT時代のセンシングやAI、ロボット技術の研究などにも取り組んでいます。また、デジタルピッキングシステム国内最大手アイオイ・システムを子会社化したほか、荷主のマッチングを手掛ける株式会社soucoとの資本業務提携、日本GLPグループのモノフルが組成するVCファンドへの出資・参画なども推進。倉庫から配送まで幅広いサービス展開と最先端の物流の知見を蓄積し、物流DX市場への本格参入を進めています。
 この度、これまで、消費財メーカーを中心とした物流関連のシステム構築などに携わってきたノウハウを活かして物流業務における様々な課題解決をDXで支援する物流DXソリューション「LOGINECT®」の提供を開始します。シリーズの第一弾として、物流データの管理におけるDXのシステムを様々な企業で使用できる汎用サービスとして「LOGINECT®データ可視化」を開発。企業ごとの個別システム開発が不要で低コストのサービス提供を実現しました。物流業務の進捗情報の可視化と、管理業務の省力化・精度向上を実現します。

「LOGINECT®データ可視化」の特長

・分析用データ整備の自動化と一元管理を実現
 分析を実施するためのデータ収集・変換・蓄積といった煩雑で時間のかかる工程を自動化することで、ユーザーはデータ探索や分析に集中することができます。また標準フォーマット化したデータをクラウド上で一元管理できるため、組織間や担当者間で容易なデータ共有と議論が可能となり、分析精度の向上を支援します。

・豊富な物流KPIと分かりやすいUIで分析作業の効率化を支援
 物流業務の全体像と、出荷・在庫・配送など各業務の運用状況を、コスト・生産性を中心とした豊富な物流KPIで計測可能です。各KPIは内容ごとに分かりやすいビジュアルを用い可視化することで、分析作業の効率化を支援します。

・物流業務の多様な管理項目を標準搭載、汎用サービスとして提供し容易に導入が可能
 国や業界団体が設定している50種類以上の物流業務の管理項目に基づきデータやダッシュボードのレイアウトを標準化し汎用サービスとして提供しています。個別開発が不要なため、初期導入費用やシステム改修などが必要なくコストを抑えた形での提供が可能です。

管理者ダッシュボード画面イメージ ©TOPPAN INC.
管理者ダッシュボード画面イメージ ©TOPPAN INC.

価格

・ミニマムプラン(1年限定プラン) 月額:\75,000 ユーザー数:2 拠点数:1 自由分析:不可
・スタンダードプラン 月額:\150,000 ユーザー数:5 拠点数:複数拠点可 自由分析:不可
・プロフェッショナルプラン 月額:\300,000 ユーザー数:5 拠点数:複数拠点可 自由分析:可
※その他、導入支援など対応内容により別途費用が発生する場合があります。

今後の目標

 凸版印刷は「LOGINECT®データ可視化」を、消費財メーカーを中心に様々な企業に対して提供し、2024年までに30社への導入を目指します。また、今後は物流DXソリューション「LOGINECT®」において、RFIDを活用したタグなどのIoTソリューションや、グループ会社であるアイオイ・システムが提供する倉庫内のデジタルピッキングシステムなどとも連携した庫内従事者の稼働状況やモノのトレーサビリティの可視化、AIを活用した機械学習による物流業務の自動分析などのラインナップを拡充していきます。
 凸版印刷は、今後もデジタル化した物流現場の情報をもとに、企業のPSI(製造・販売・在庫)計画の適正化や、企業間の物流領域の協調、連携にむけたソリューション・サービスの開発、展開をしていきます。

「LOGINECT®」について

 「LOGINECT®」は物流現場や業界の変革を支援する物流DXソリューションです。これまで凸版印刷が蓄積してきた最先端の物流向けの技術・ノウハウを活かし、倉庫DXの高度化と配送DXにおけるデータ収集・分析・活用を実現するプラットフォームとして展開していきます。
 今後は、フィジカルインターネットを見据え、物流DXに寄与するラインナップを拡大し物流業務の最適化を推進します。
「LOGINECT®」公式サイト:https://solution.toppan.co.jp/secure/service/loginect.html 

「Erhoeht-X®(エルへートクロス)」について

Erhoeht-XⓇ(エルへートクロス)
 「Erhoeht-X®(エルヘートクロス)」とは、凸版印刷が全社をあげ、社会や企業のデジタル革新を支援するとともに、当社自体のデジタル変革を推進するコンセプトです。
「エルヘート」は、当社創業の原点である当時の最先端印刷技術「エルヘート凸版法」から名付け、語源であるドイツ語の「Erhöhen(エルホーヘン)」には「高める」という意味があります。
 凸版印刷は、これまで培ってきた印刷テクノロジーの更なる進化とともに、先進のデジタルテクノロジーと高度なオペレーションノウハウを掛け合わせ、データ活用を機軸としたハイブリッドなDX事業を展開し、社会の持続可能な未来に向けて貢献していきます。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以 上

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