障がい者によるアート作品の付加価値化で自立支援を目指す活動が、公益社団法人企業メセナ
協議会による「メセナアワード2022」において、最も優れた活動に贈られるメセナ大賞を受賞

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、このたび障がい者によるアート作品の付加価値化で自立支援を目指す「可能性アートプロジェクト」の取り組みにより、公益社団法人企業メセナ協議会主催の「メセナアワード2022」において、最も優れた活動に贈られるメセナ大賞を受賞しました。

メセナアワード2022

 「可能性アートプロジェクト(以下、本プロジェクト)」とは、凸版印刷の技術と障がいをもつアーティストの生み出した作品が融合することにより、多くの人々のもとに“可能性”を届けるプロジェクトで、凸版印刷は2018年より本活動を推進してきました。
 また本活動は、次世代の人財開発施策を研究開発する拠点である「人財開発ラボ(※1)」による活動の一環で実施しています。
 今回、プロジェクトにおいて新しい持続可能な仕組みを創出し、社会課題解決と経済活動の両立に貢献している点や、社員が新たなビジネスモデルに参画することで人財育成につなげている点などが評価され、受賞の運びとなりました。
 トッパンは今後も、ステークホルダーの皆さまとともに、様々な活動を通し、さらなる社会文化振興に尽力していきます。

評価ポイント

●自社技術とアートによる新しい持続可能な仕組みを創出し、社会課題解決と経済活動の両立に貢献している点
●社員が新たなビジネスモデルに参画することで人材育成につなげ、さらなる支援へと発展が期待できる点

可能性アートプロジェクトについて

 凸版印刷は、「障がい者の自立支援」、「企業の事業活動」と「人財開発」を組み合わせた独自の試みとして2018年より本プロジェクトを推進しています。凸版印刷の高精細な画像データ処理技術を活用し、障がいをもつアーティストの作品を付加価値化することを通して、社会的課題解決(障がい者の自立)と経済的事業活動が両立するビジネスモデルを構築することを目指しています。
 本プロジェクトは、アート作品のビジネス利用を当社のお客様に提案し、採用されると「アート使用料」がアーティストと支援団体に還元される仕組みです。これまでに建設現場の仮囲いアート、オフィスビルへのプリマグラフィー®(※2)掲示、会報誌への採用など様々な形で活用されています。
 さらに、それらビジネスモデルの構築を凸版印刷の企業研修のプログラムとして採用することで、次世代リーダーの育成にも活用しています。

 本プロジェクトの主旨に賛同する様々な関係者の協力のもと、これからも社会的価値創造企業を目指し、ふれあい豊かな暮らしに貢献していきます。

「可能性アートプロジェクト」の仕組み
「可能性アートプロジェクト」の仕組み
メタバース空間での展示
小石川本社ビルでのリアル展示

「可能性アート」展示の様子
(左:メタバース空間での展示、右:小石川本社ビルでのリアル展示)

 なお本プロジェクトは、2025年大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」共創チャレンジ(※3)に登録されています。

メセナアワードについて

 「メセナアワード」は、企業メセナ協議会によって、企業によるメセナの充実と社会からの関心を高めることを目的に、 1991 年に創設されました。日本国内に所在する企業や企業財団、またそれらの連合体を対象に、有識者による選考の上、特に優れたメセナ(芸術文化振興による豊かな社会創造)活動を表彰しています。本年は、166件の対象案件の中から、大賞 1 件、優秀賞5件が 選出されました。
 「メセナアワード」公式サイト:https://www.mecenat.or.jp/ja/mecenat_awards/mecenat_awards 

(※1)人財開発ラボ
 リリースURL:https://www.toppan.co.jp/news/2017/04/newsrelease170410.html

(※2) プリマグラフィー®
 アメリカにて版画製作の技法として登場したジークレー技法と、凸版印刷が製版・印刷で培った色調整技術を融合させたものです。ジークレーとはフランス語で「吹き付ける、噴霧する」という意味で、美術版画製作の世界において、シルクスクリーン、リトグラフと並ぶ新たな技法として定着しています。

(※3) 「TEAM EXPO 2025」共創チャレンジ
 URL:https://team.expo2025.or.jp/ja/challenge/98 

* 「可能性アート」は凸版印刷の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以 上

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