化粧品原料を再利用した「ecosme ink®(読み:エコスメインキ)」で
販促物などの印刷に再利用するアップサイクルの取り組みを開始

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、化粧品バルク(※1)を再利用して凸版印刷と株式会社モーンガータ(本社:東京都練馬区、代表:田中 寿典、以下モーンガータ)が開発し、東洋インキ株式会社(本社:東京都中央区、代表:柳 正人、以下 東洋インキ)が協業して製造した「ecosme ink®(※2)」を使用して、プロモーションツールの試作品を制作しました。
 「ecosme ink®」は、従来のインキにはない、化粧品の持つラメ感やパール感によって独特な加飾表現が可能です。凸版印刷は、このインキを使用して販促物や資材、パッケージの印刷に活用するというアップサイクルで、化粧品メーカーのSDGsの取り組みを支援します。

「ecosme ink®」を使用して印刷したパッケージの例 ©TOPPAN INC.
「ecosme ink®」を使用して印刷したパッケージの例
©TOPPAN INC.

取り組みの背景

 現在、多くの化粧品メーカー・色材メーカーでは、研究・開発工程や、品質を維持するためにやむを得ず市場に出せなくなってしまった化粧品バルクが発生し、廃棄物として処理されています。
 これまで、化粧品の空容器などのリサイクルは進んできましたが、化粧品バルクの再利用については限定的となっていました。
 凸版印刷はこれらの課題に対して、廃棄される化粧品バルクをインキの色材として再利用することにより、インキとして印刷物の製造に活用する取り組みの方法を構築しました。
 凸版印刷は、この方法を用いて廃棄される化粧品バルクを、その化粧品会社の販促物に再利用するアップサイクルに取り組んでいきます。

取り組みの概要

化粧品バルクアップサイクルの流れ
化粧品バルクアップサイクルの流れ

 凸版印刷は、化粧品メーカーの不要となったバルクをモーンガータから調達します。
 その後、東洋インキに委託し製造したインキを用いて販促物・資材などを制作し、化粧品メーカーに販売します。

販促物イメージ
©TOPPAN INC.

今後の目標

 凸版印刷は、化粧品業界に向けて「ecosme ink®」を使用した販促物やパッケージなどを2025年までに10社へ提供することを目指します。また、化粧品メーカー各社と協力し「ecosme ink®」を使用した制作物の開発の推進、および活用可能性をひろげ、化粧品業界全体のアップサイクルを進めていくことで、SDGs活動に貢献していきます。

※1 バルク
個別の容器に充填する前の化粧品の中身のこと。
※2 「ecosme ink®」
凸版印刷商標登録品。アイシャドウやファンデーションなどのパウダー化粧品原料を再利用した印刷用インキおよび顔料。

* 本試作は、株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)の協力のもと、提供されたバルクを使用しています。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以 上

Newsroom Search