育成に関わる人の立場に適した機能とコミュニケーションツールで
現場の実務における人財育成活動を支援

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、OJTにおける人財(※1)育成をDXで支援するソリューション「SODACHi&®(ソダチト)」(以下、本ソリューション)を開発しました。来年2月からの本格的な販売に向け、2022年11月よりβ版の無償提供を開始します。
 本ソリューションはPCやスマートフォンなどの端末を通して、メンバー、コーチ、HR(人財育成の管理者)のユーザーが関わり合いながら、現場の実務における人財育成の活動を支援し、人財の成長促進に寄与するアプリケーションです。
 企業でのテレワーク拡大やリスキリングの必要性が高まる昨今、メンバー・コーチ・HRの育成に関わる人々をDXで繋ぎ、社員一人ひとりに寄り添った実務・実践の場における人財の成長に貢献します。
 なお、「SODACHi&®」は、「HRカンファレンス2022-秋-」(オンライン開催)にて2022年11月11日(金)に北海道大学大学院の松尾睦教授との講演にて紹介を予定しています。

「SODACHi&®」 サービス概要図 © TOPPAN INC.
「SODACHi&®」 サービス概要図 © TOPPAN INC.

開発の背景

 定年延長や副業解禁といった社会情勢の変化により人財育成を必要とするシーンが今まで以上に増えると予想されるとともに、企業のDX推進やテレワークの拡大などを背景として、デジタル環境での人財育成の対応が求められています。それに加えて、OJTなど実務における人財育成は直接HRが教育を行うのではなく現場で対応することが多く、属人化しがちであり仕組み化されていないことが課題となっています。これらの課題を解決するべく、このたび凸版印刷は、「SODACHi&®」を開発。凸版印刷がこれまで培ってきたデータ管理・運用、コミュニケーションをデザインするノウハウなどを活かし、OJTに必要な機能や育成に関わる対話をデジタルで支援するサービスです。本サービスの活用により、社員一人ひとりに寄り添い、実務・実践の場で成長を促進。育成に関与する人々を繋ぎ、OJTの場での人財育成を支援します。

「SODACHi&®」の特長

 人の成長には「経験/他者との関わり/研修」が密接に関係しているという「70:20:10の法則:70:20:10 Model for Learning and Development」(※2)に基づき、3つの「育」を重視したアプローチを行います。メンバーの「育つ力」、コーチの「育てる力」、HRの「育む力」を養い、互いに影響を与え合いながら成長を促す仕組みです。実務における経験を定期的に振り返り内省を習慣化させ、そこから教訓を得るというデービット・コルブが提唱する「経験学習サイクル」(※3)を定期的に回す機能を備え、自律と成長を支援します。

・定期的な振り返り(内省)などで学びを実務に活かす環境を実現
 メンバーが設定した自己目標に対して、「経験学習サイクル」に基づいたタイミングで内省を促す設問を自動的に配信します。設問に回答することで振り返り(内省)を促し、実務における目標達成への教訓・応用を得ることで成長を支援します。また、設問は任意回数で繰り返し配信され、内省の習慣化、自律型の人財育成に寄与します。

・成長を促す対話やメンバー間の繋がりでコミュニケーションを活性化
 「1on1ボード機能」による対話で、コーチ/メンバー間で成長の意識や成果を共有し、メンバーの成長を促します。また、メンバー同士は「グループボード機能」で、設問回答(振り返り)ごとにお互いにコメントを投稿・閲覧することが可能。他者の違った視点・目標達成への取り組み等を知ることで成長につながる教訓化を促進します。

・育成に関わる人の立場に合わせて育成過程や進捗の確認が可能
 「ダッシュボード機能」により、成長・育成の過程や進捗を可視化します。メンバーは自身の成長、コーチは担当メンバーの状況を把握でき、反省や次の行動に活かすことが可能です。また、HRはメンバーとコーチのやり取りなどの育成状況を俯瞰して知ることができ、育成計画の策定・運用の効率化に活かすことができます。

想定価格

 ・本格販売時:1IDにつき2,000円~を予定。初期費用は別途となります。
 ※β版は試験提供のため、無償となります。

今後の目標

 「SODACHi&®」は、β版の提供を通じた効果検証を行い、2023年2月から本格提供・販売を開始し、2027年度までに約5億円の売上げを目指します。今後は、蓄積された人財育成データをもとにAI技術を用いて、独自性の高い学びや成長のアルゴリズムを導出し、一人ひとりの成長に寄り添い成長し続ける社員・組織づくりを支援する人財育成の統合サービスへの発展を目指します。 

「HRカンファレンス2022-秋-」について

会期: 2022年11月8日(火)~11日(金)、11月15日(火)~16日(水) ※オンライン開催
主催: 日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会
後援: 厚生労働省
公式サイト: https://jinjibu.jp/hr-conference/202211/
凸版印刷 登壇セッションについて:

日時/会場 2022年11月11日(金)11:40~12:30 / オンライン開催
テーマ 急速に変化する社会情勢で求められる人財育成とは
~経験学習サイクルを回すための課題と解決のポイント~
登壇者 ・北海道大学大学院 松尾 睦教授
・凸版印刷株式会社 
 情報コミュニケーション事業本部 セキュア事業部 課長 石田 佳子
講演概要・
申し込みURL
https://jinjibu.jp/hr-conference/202211/program.php?sid=2961&rtsid=4761/
※1 人財
 凸版印刷では、激しい環境変化を克服し、永続的な発展を目指す企業にとって「人」は「財産」であるとの考えから人材を「人財」と表しています。

※2 「70:20:10の法則:70:20:10 Model for Learning and Development」
 社員が成長する際に効果的な要素は「70%が経験、20%が他者との関わり、10%が研修である」と、アメリカの人財育成研究機関ロミンガー社が調査・分析を行い「ロミンガーの法則」と名付けた。

※3 経験学習サイクル
 アメリカの教育評論家であるデービット・コルブが提唱する経験学習モデルによると、「経験(実務における具体的な経験)」→「振り返り(内省的観察)」→「教訓化(抽象的概念化)」→「応用(能動的実験)」のサイクルを繰り返すことが、学習成果の向上につながると考えられています。


* 「SODACHi&®」は凸版印刷が特許出願中です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以 上

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