ワクチン接種履歴/抗原検査結果/PCR検査結果等をアプリケーションで一元管理
「さっぽろ連携中枢都市圏」での実証も開始

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、新型コロナウイルスワクチンの接種履歴をはじめ、抗原検査/PCR検査/抗体検査の結果などの情報を一元管理できるWebアプリ「PASS-CODE®(パスコード)」を開発。2021年8月より社内実証を進めてきました。
 このたび「PASS-CODE®」を、2021年12月6日(月)より、飲食/観光/イベントなどの企業に向けて提供を開始します。なお、提供開始に合わせて、北海道札幌市を中心とする「さっぽろ連携中枢都市圏」(※1)での実証事業を開始します。

 「PASS-CODE®」は、ワクチン接種履歴等を一元管理できると同時に、飲食店やイベント会場等に掲示されたQRコードを読み取ることで、接種履歴等を画面に表示することが可能な、ダウンロードが不要のWebアプリケーションです。飲食/観光/イベントなどの企業や地方自治体が「PASS-CODE®」を活用することで、来店/来場者のワクチン接種履歴や各種検査結果を確認することができます。

感染症情報管理アプリ「PASS-CODE®」 ©TOPPAN INC.
感染症情報管理アプリ「PASS-CODE®」
©TOPPAN INC.

開発の背景

 凸版印刷では、医療機関はもちろん、飲食業/観光業/イベント業等の新型コロナウイルス感染拡大により大きな影響を受けている様々な事業者の課題解決に向けて、「PASS-CODE®」の開発を進めてきました。2021年8月より、トッパン小石川本社ビルの職域接種会場でのワクチン接種者を対象に、ワクチン接種履歴の登録から、接種済み証明用ユニークQRコードの発行を行う実証実験を実施。ユニークQRコードを社内のカフェテラスで提示することで、コーヒー等と交換できる、接種済み証明の二次活用までを検証し、その有用性を確認してきました。
 このたび、これまでの実証を踏まえ、飲食業/観光業/イベント業等に向けて「PASS-CODE®」の提供を開始。安全/安心に経済を回すためのツールとして本アプリを提供することで、ウィズ/アフターコロナ時代の社会経済の活性化に貢献していきます。

「PASS-CODE®」の特長

① 新型コロナウイルス感染症情報の「記録」と「二次活用」をワンストップで実現
 ワクチン接種記録に加え、抗原検査/PCR検査/抗体検査等の履歴・結果の集約と、それら履歴の活用機能が一つにアプリになっています。これにより、簡単に新型コロナウイルス感染症情報を管理することができます。

② ワクチン接種情報を事務局でしっかり確認
 ユーザーがアップした接種済み証明と本人確認書類を、事務局で照合。なりますし等の不正利用を防ぎます。

③ 利用時にユーザーログを取得する機能で運用上の安全性を強化
 店舗やイベント等で使用する際に、ユーザー自身が現場のQRコードを読み取ることで、記録を残せる機能を実装。万が一、クラスター等が発生した際には迅速に連絡を取ることが可能です。

④ 抗原検査キット×アプリサービスの提供(1月中旬から提供予定)
 検査キットメーカーと協業し「PASS-CODE®」と連動する抗原検査キットを開発。ワクチン接種済み証明と抗原検査結果の併用を可能にします。

「さっぽろ連携中枢都市圏」での実証事業の概要

 2021年11月22日(月)に、凸版印刷と札幌市の間で「『さっぽろPASS-CODE®事業(試行)』に関する協定」を締結。本協定では、新型コロナウイルスの感染対策と日常生活の両立を目的に「PASS-CODE®」を飲食店やイベント等で活用する実証事業を共同で推進することを定めました。本実証事業での利用状況や市民/事業者からの声を受け、次年度以降へ本格導入を検討します。

  • ・実証事業の期間: 2021年12月6日(月)~2022年3月31日(木)
  • ・実証事業の内容:飲食店等は店舗ごとに発行されたユニークQRコードを掲示し、そのQRコードを「PASS-CODE®」で読み取り、ワクチン接種済み証明を提示することで、来店者はインセンティブを得ることが可能。インセンティブによる来店促進効果を検証します。
    来店者は、札幌市のWebサイト、飲食店等の店頭で掲示されているポスターから本実証事業専用の「PASS-CODE®」にアクセスすることが可能です。

実証のイメージ ©TOPPAN INC.
実証のイメージ
©TOPPAN INC.

今後の目標

 凸版印刷は「PASS-CODE®」を、多くの自治体や飲食事業者、イベント事業者など来店・来場者管理が必要な企業、団体を対象に提供することで、ウィズ/アフターコロナ時代における安全・安心な社会経済の活性化に貢献していきます。

※1 「さっぽろ連携中枢都市圏」
 平成31年3月、札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町及び長沼町の8市3町1村は、人口減少・少子高齢社会においても、圏域内の活力を維持し、魅力あるまちづくりを進めるため、「さっぽろ連携中枢都市圏」を形成しました。
 さっぽろ圏域では、構成市町村がそれぞれの特徴を活かしながら、密接な連携と役割分担の下で、住民生活や圏域経済に資する取組を行うことにより、住みたくなる人が多くなる、投資したくなる会社が増えていくなど、様々な面で「選ばれる」圏域を目指していきます。

*「QR コード」は(株)デンソーウェーブの登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以 上

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