企業内でサービスやブランドごとに分散管理された顧客データを統合し、
高精度のデジタルマーケティングを実現

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、企業内でのサービスやブランドごとに分散管理された顧客データを統合、One ID化し、高精度のデジタルマーケティングを実現するASP型ID統合プラットフォームサービスを開発。2021年9月中旬から流通・メーカー業界などに向けサービス提供を開始します。

 昨今、企業内に存在している複数サイトの顧客IDを統合したいというニーズが高まっています。これまで凸版印刷では、顧客データの統合管理と、複数のサイトをOne IDで横断利用できるシステムを、企業ごとに個別に開発し提供してきました。今回ASP型で顧客IDの統合を実現するプラットフォームサービスを開発。本サービスは顧客IDの統合に必要となる機能に特化した構成のため、効果的な機能を提供しつつ、導入の負荷軽減が可能です。

 本サービスを導入することで、データ上別人として扱われていたユーザーを、一人のユーザーとして認識するOne ID化ができるため、導入企業は保有するデータをより有効に活用することが可能になり、高精度のデジタルマーケティングを実現します。さらにシングルサインオンが可能なため、一度のログインで複数のサイトの横断利用を実現し、ユーザーの利便性も向上します。

ASP型ID統合プラットフォームサービスによるOne ID化実現イメージ
ASP型ID統合プラットフォームサービスによるOne ID化実現イメージ

背景

 消費行動のデジタル化に伴い、デジタルマーケティングの重要性が高まっています。一方、多くの企業では、サービスやブランドごとにシステムを構築しているため、集めたデータを有効活用できておらず、顧客IDの統合管理が重要な課題となっています。しかしながら企業ごとの新たなシステムの個別開発は、構築までの時間と費用が大きく、導入への課題となっていました。
 凸版印刷では、デジタルマーケティングを推進するためのツールとして本ASP型ID統合プラットフォームサービスを開発しました。本サービスはASP型のため導入が比較的容易で、企業は各サイトの特性を残したまま、One ID化を実現することが可能です。One ID化により、各サービスサイトを跨いでも一人の顧客として識別できるようになり、効率的・効果的なデータ分析が可能になります。

本サービスの概要

・基本的な会員登録、ログイン機能、マイページ機能に加え、SNSアカウントサービスなどと連携した会員登録、ログインが可能となります。
・シングルサインオンも可能なため、一度のログインで複数Webサービスの横断的利用ができます。
・認証仕様は「OpenID Connect」※1を採用しており、接続するサービスサイト側の負荷を軽減しつつセキュリティを担保した連携が可能となります。
・サービス利用規約の更新と再同意の取得が標準機能で実現可能なため法令対応のコスト削減につながります。
・本プラットフォームは、凸版印刷が提供する「Cam!Labo®」※2などのマーケティングツールと連携済みのため、短納期でのデジタルマーケティング基盤構築が可能です。

費用

・初期費用:400万円~(要件定義、データ移行作業は除く)
・月額利用:40万円~(ID数による従量課金制)

今後の展開

 凸版印刷は今後本サービスを拡販し、2021年度に関連受注を含め1億円の売上を目指します。

※1 「OpenID Connect」について
 「OpenID Connect」は、認証に関する標準規格の一つです。
 「OpenID Connect」を利用することで、各システムが個別で行っていた認証処理を、認証サーバー側(顧客ID統合プラットフォーム)で行い、各システムでは、認証結果を受け取り、自サイト内の会員ページの閲覧や、シングルサインオンが可能となります。
※2 「Cam!Labo®」について
 「Cam!Labo®」は、凸版印刷が提供している、商品の購入を応募条件とするWebキャンペーン(マストバイキャンペーン)を実施する企業向けのWebキャンペーンシステムです。


* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以 上

Newsroom Search