各メーカーのRFIDリーダライタや無線LANプリンターとの標準連携により、
さらなる在庫管理・棚卸管理業務の効率化を実現

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、幅広い業界/業種へ向けて、手軽に導入可能なクラウド型の製造DX支援ソリューション「NAVINECT®(ナビネクト)クラウド」を2020年5月より提供しています。
 このたび「NAVINECT®クラウド」の「在庫管理/棚卸管理サービス」に、新たに各メーカーのRFIDリーダライタや無線LANプリンターと標準で連携できる機能を搭載。2021年6月24日より提供を開始します。
 従来、在庫管理・棚卸管理業務でRFIDや無線LANプリンターを利用するには、RFID周辺機器や専用のソフトウェア合わせて、数百万円単位の高額な初期投資が必要でした。今回、「NAVINECT®クラウド」の「在庫管理/棚卸管理」サービスに本機能を搭載することにより、RFIDなどを使った在庫管理・棚卸管理業務の効率化を、初期投資を抑えた低額の月額費用で利用することが可能になります。

周辺機器との連携イメージ(RFIDデバイスなど) © Toppan Printing Co., Ltd.
周辺機器との連携イメージ(RFIDデバイスなど)
© Toppan Printing Co., Ltd.

背景

 インダストリー4.0におけるスマートファクトリー化に向けた製造現場のデジタル変革は、企業の競争力向上の手段として課題となっています。現在も多くの製造現場では、資材の在庫・半製品/製品の棚卸管理業務を、紙の帳票を用いた手書きで行っており、デジタル化には高額な初期投資が必要となります。
 凸版印刷はこれらの課題に応えるため、「在庫管理」を始めとした様々なカテゴリにおけるDX支援アプリケーションを搭載したクラウド型の製造DX支援ソリューション「NAVINECT®クラウド」を2020年5月より提供しています。
 今回、「NAVINECT®クラウド」の「在庫管理/棚卸管理」サービスに、各メーカーのRFIDリーダライタや無線LANプリンターと標準連携できる機能を搭載。高額な初期投資を削減し、在庫管理・棚卸管理をデジタル化することで、業務の効率化を実現します。

概要

・製造現場の既存のデバイスを用いた在庫管理・棚卸管理が可能
 多様なRFIDリーダライタや無線LANプリンターと標準接続ができるよう設計されているため、製造現場で既に保有している、または導入予定の各種デバイスを用いて在庫管理・棚卸管理を行うことができます。
 [標準対応デバイス]
   RFIDリーダライタ :株式会社デンソーウェーブ製 SP1※1
   無線LANプリンター :セイコーインスツル株式会社製 MP-B30※2
   ※標準対応デバイス以外で利用の際は検証が必要です。

・ネットワークが整備されていない環境でも在庫に貼付する管理ラベルなどの印刷が可能
 プリンターと無線LANで通信する機能が標準搭載されているため、ネットワークが整備されていない現場環境でも在庫・製品などに貼付する管理ラベルなどの印刷が可能です。

・在庫管理・棚卸管理でのRFID導入コストを節約可能
 「NAVINECT®クラウド」へ本機能を搭載することにより、在庫管理・棚卸管理業務でRFIDを導入するにあたり、新たにサーバーや専用ソフトウェア購入、またサーバー維持のための保守体制を持つ必要が無いため、初期・運用コストを節約することが可能です。

「棚卸管理」アプリケーション利用イメージ(左)
「棚卸管理」アプリケーション利用イメージ(中)
「棚卸管理」アプリケーション利用イメージ(右)

「NAVINECT®クラウド」のRFIDリーダライタを用いた「棚卸管理」アプリケーション利用イメージ

費用

・月額利用: 9万円~
※利用条件:料金プランによって異なります
※「在庫管理/棚卸管理」サービスでのRFIDを使った運用は別途オプション費用が必要

今後の展開

 凸版印刷は順次、メーカー各社のデバイスと連携共通化を図り、標準対応デバイスを拡充するとともに「NAVINECT®」および「NAVINECT®クラウド」を、製造業を中心に様々な企業に対して提供し、2023年までに100社への導入を目指します。
 また今後、デジタル化した製造現場の情報をもとに、企業間や消費者までサプライチェーン全体のDXを実現することで、バリューチェーンの最適化に繋がるソリューション・サービスを開発、展開していきます。 

「NAVINECT®」および「NAVINECT®クラウド」に関して

 「NAVINECT®」は顧客ごとにシステム設計から運用まで最適な形にカスタマイズし、製造現場のデジタル化を支援するオンプレミス型の製造DX支援ソリューションで、2019年4月より提供しています。凸版印刷がこれまで情報系、生活・産業系、エレクトロニクス系などの幅広い業種の生産品目に対応するため自社の製造現場で開発・運用してきた130ものアプリケーション群とデジタル化のノウハウが活かされています。
 「NAVINECT®クラウド」は「NAVINECT®」の主要なアプリケーションをより幅広い顧客に手軽に導入できるよう汎用化しクラウド上で提供するものです。「NAVINECT®」と組み合わせたオンプレミスでの提供やアプリケーションのカスタマイズ、運用サポートなど複雑な製造工程におけるデジタル化の課題を抱える顧客に最適な形で対応することも可能です。また、機密性の高い顧客の製造情報は、凸版印刷の自社データセンターで保管・管理し、安全・安心な利用環境を提供します。
 「NAVINECT®」および「NAVINECT®クラウド」は、大手・中堅の医薬/自動車/飲料メーカーなどで採用が拡大しているほか、中小企業含めて多くのメーカーから、問合せやトライアル導入が増加しています。
「NAVINECT®クラウド」公式サイト: https://navinect.jp/

「Erhoeht-X™(エルへートクロス)」について

 「Erhoeht-X™(エルヘートクロス)」とは、凸版印刷が全社をあげ、社会や企業のデジタル革新を支援するとともに、当社自体のデジタル変革を推進するコンセプトです。
 「エルヘート」は、当社創業の原点である当時の最先端印刷技術「エルヘート凸版法」から名付け、語源であるドイツ語の「Erhöhen(エルホーヘン)」には「高める」という意味があります。
 凸版印刷は、これまで培ってきた印刷テクノロジーの更なる進化とともに、先進のデジタルテクノロジーと高度なオペレーションノウハウを掛け合わせ、データ活用を機軸としたハイブリッドなDX事業を展開し、社会の持続可能な未来に向けて貢献していきます。
 
※1: SP1(エスピーワン)
 「SP1」は、株式会社デンソーウェーブが提供するRFIDリーダライタ製品です。
 https://www.denso-wave.com/ja/adcd/product/rfid/sp1.html
 
※2: MP-B30(エムピー・ビー30)
 「MP-B30」は、セイコーインスツル株式会社が提供するモバイルプリンター製品です。
 https://www.sii.co.jp/sps/

※RFID周辺機器とWEBアプリケーションの連携構成に関して特許出願中です。


* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

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