メーカーとサプライヤー間の調達業務を「T-DX」で効率化する、
企業間調達支援プラットフォーム「SDNECT™」の販売を開始。

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、ものづくりから卸・小売、生活者にいたるサプライチェーン全体のデジタル化を推進し、顧客の事業変革を支援する「T-DX(トッパン・デジタルトランスフォーメーション)」を展開しています。
 このたび、メーカーとサプライヤー間の電話・メール・FAXなどで行われる調達業務をクラウドで一元化できる、企業間調達支援プラットフォーム「SDNECTTM」 (Supply and Demand conNECT)を開発、販売を開始しました。
 従来の企業間取引(EDI)は、電子取引の仕組みの色合いが強く、注文と同時に発生する詳細な調整や例外処理の業務においては、電話やFAXなどが併用されています。「SDNECTTM」は注文を伝えると同時に双方向コミュニケーションを簡単に行えるよう、企業間の取引を支援します。
 具体的には、企業間取引において必要な注文情報をデジタル化して管理できる「Digitalization機能」、調整業務などをチャットで行える「Communication機能」、取引データの一元管理によりデータ分析を可能にする「Analysis機能」の3つの機能を備え、業務効率化を実現します。凸版印刷が製造業として長年培ってきた調達業務の実績とノウハウをデジタル化したことにより、ユーザビリティに優れ基幹システムとの接続が容易で導入しやすいサービスです。
 凸版印刷は、製造現場のデジタル化を支援する「NAVINECT®クラウド」も提供しており、「SDNECTTM」の導入で、より幅広い業界・業種での資材調達から製造工程におけるデジタル化の支援が可能です。

「SDNECT™」で提供予定の3つの機能 © Toppan Printing Co., Ltd.
「SDNECT™」で提供予定の3つの機能 © Toppan Printing Co., Ltd.

開発の背景

 インダストリー4.0におけるスマートファクトリー化に向けた製造現場のデジタル変革は、競争力向上の手段として製造業の課題となっています。同時に製造を行う上で重要な資材調達についてもデジタル化が進んでおり、さまざまなシステムが開発されています。しかし、業種や業態によって使用している帳票が異なるためにカスタマイズが必要な場合が多く、また、これらのシステムを導入した企業でも手書きやFAXなどのデジタル化できない間接業務が数多く残っています。テレワークが推奨される昨今の状況においても、業務担当者が注文書のFAX送受信のために出社しなければならないという課題もあります。
 このたび凸版印刷は、数多くの取引先と調達業務を行ってきたノウハウを活かし、資材調達業務を簡単にデジタル変換できるプラットフォームを開発しました。資材調達業務時に発生する納期や数量変更の対応や、電話・メールなどのコミュニケーションをクラウド上で一元管理し、ペーパーレスとテレワークに対応します。

「SDNECT™」の特長

・Digitalization機能
帳票・FAXでのやりとりをデジタル化し、調達データをクラウドで一元管理できます。
 ・Communication機能
電話・FAX・メールによる調整を「SDNECT™」上のチャットに置き換えることで、調達データと連携したシームレスなやり取りを実現します。
 ・Analysis機能
調達に関するデータを可視化し、BIツールを用いたデータ分析が可能になります。

価格

 基本料金 月額2万円~(導入メーカーのサプライヤー1社あたり)

今後の目標

凸版印刷は、「SDNECT™」を製造業中心にさまざまな企業に対して拡販し、2021年度までに関連事業含めて約150億円の売上を目指します。
 また今後、デジタル化した調達業務の情報をもとに、企業間や消費者までサプライチェーン全体のDXを実現することで、バリューチェーンの最適化に繋がるソリューションやサービスを開発・展開します。

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

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