「大坂夏の陣図屏風」、「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元の関西同時公開を記念し、
専門家が屏風に描かれた激戦の記憶を解き明かす

  • 凸版印刷株式会社
  • 大阪城天守閣

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)と大阪城天守閣(所在地:大阪市中央区、館長:北川 央)は、「大坂夏の陣図屏風」(大阪城天守閣所蔵)と、「大坂冬の陣図屛風」(※1)デジタル想定復元(凸版印刷所蔵)の関西地域初の同時公開を記念し、同館館長の北川 央氏と奈良大学教授の千田 嘉博氏によるオンライン対談「大坂冬の陣図屏風(デジタル想定復元)完成記念 特別オンライン対談名場面から読み解く大坂の陣」を2020年8月22日(土)に開催します。

 今回、大阪城天守閣が開催する「大坂冬の陣図屏風(デジタル想定復元)完成記念 夏の展示 大坂冬の陣・夏の陣図屏風~豊臣vs徳川 激闘の記憶~」において、同館所蔵の「大坂夏の陣図屏風」、「大坂冬の陣図屏風」(肉筆模写)とともに「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元を展示。本復元は関西地域で初めての公開となります。
 本展覧会開催を記念し、大阪城天守閣館長北川 央氏と奈良大学文学部教授千田 嘉博氏による、描かれた大坂の陣を考える特別オンライン対談を開催。対談では、凸版印刷が開発したETOKIシステム(※2)を用いて屏風の詳細を紹介します。
 なお、本イベントの観覧チケットは、2020年7月22日(水)から販売を開始します。

(左から1、3)「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元 (凸版印刷株式会社蔵)
(左から2、4)重要文化財「大坂夏の陣図屏風」 (大阪城天守閣蔵)

「大坂冬の陣図屏風(デジタル想定復元)完成記念 特別オンライン対談 名場面から読み解く大坂の陣」について

 天下分け目の決戦といわれる大坂の陣。その様子を描いた「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元と「大坂夏の陣図屏風」という2つの屏風から名場面を選びだし、北川 央氏と千田 義博氏とともに激戦の記憶を読み解きます。

イベント名 大坂冬の陣図屏風(デジタル想定復元)完成記念 特別オンライン対談
名場面から読み解く大坂の陣
日 時 2020年8月22日(土) 14:00~16:30(予定)
参加費 1,300円
チケット販売 https://w.pia.jp/t/osakafuyunozinzu/
販売開始日 2020年7月22日(水)

 「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元に関する情報はこちら→ https://fuyunojin.tumblr.com/

<出演者プロフィール>
 ● 北川 央

 大阪城天守閣館長。神戸大学大学院文学研究科修了。1987年に大阪城天守閣学芸員となり、主任学芸員・研究主幹などを経て、2014年より現職。この間、東京国立文化財研究所・国際日本文化研究センター・国立歴史民俗博物館・国立民族学博物館など、多くの大学・博物館・研究機関で委員・研究員・講師を歴任。織豊期政治史ならびに近世庶民信仰史、大阪地域史専攻。『大坂城と大坂の陣』(新風書房)、『なにわの事もゆめの又ゆめ』(関西大学出版部)など著書多数。

 ● 千田 嘉博

 城郭考古学者・大阪大学博士(文学)。名古屋市見晴台考古資料館学芸員、国立歴史民俗博物館助教授などを経て、奈良大学教授。2014年4月から2016年8月まで同学学長を務める。中学生から城跡を歩きはじめ、日本と世界の城を研究している。2015年に城郭の考古学的研究を新たに開拓し、その確立と発展に寄与したことにより、第28回濱田青陵賞を受賞。2016年にNHK大河ドラマ「真田丸」の真田丸城郭考証を務めた。
(撮影:畠中和久)

 <司会・コーディネーター>
  ● 木下 悠

 凸版印刷 文化事業推進本部。九州大学芸術工学部卒業。日本大学芸術学部卒業。葛飾北斎「須佐之男命厄神退治之図」推定復元(2016年、すみだ北斎美術館所蔵)や、「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元(2019年)、クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》デジタル推定復元(2019年)など様々な推定復元プロジェクトを設計・指揮するほか、デジタル技術を用いた文化財の活用に取り組む。

大阪城天守閣「大坂冬の陣図屏風(デジタル想定復元)完成記念
夏の展示 大坂冬の陣・夏の陣図屏風~豊臣vs徳川 激闘の記憶~」について

名 称 大坂冬の陣図屏風(デジタル想定復元)完成記念 夏の展示 
大坂冬の陣・夏の陣図屏風~豊臣vs徳川 激闘の記憶~
主 催 大阪城天守閣
共 催 凸版印刷株式会社
場 所 大阪城天守閣(大阪市中央区大阪城1-1)
https://www.osakacastle.net/
期 間 2020年7月22日(木)〜10月7日(水)9:00~17:00 (入館は閉館の30分前まで)

「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元について

 凸版印刷は、これまでに培った文化財のデジタル復元の知見を活かし、六曲一双屛風のデジタル彩色プロセスを構築。専門家による学術的調査と監修を得ながら模本を読み解くことで、浮かび上がる姿を想定し、デジタルによる彩色と手作業による仕上げによって2019年7月に復元しました。
公式サイト:https://fuyunojin.tumblr.com/  公式Twitter:https://twitter.com/FuyunojinOffl


「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元
制作:凸版印刷株式会社
監修:千田 嘉博(奈良大学文学部教授)、東京藝術大学、徳川美術館、
   佐多 芳彦(立正大学文学部教授)
協力: 大阪城天守閣、京都市立芸術大学芸術資料館、東京国立博物館
※JSPS科研費JP17102001(立正大学)の助成を受けた研究成果を活用しています。

 

※1 「大坂冬の陣図屛風」
「大坂冬の陣図屛風」は、慶長19年(1614年)の徳川幕府と豊臣家との間で行われた合戦、大坂冬の陣を描いたものです。原本の所在は不明で、東京国立博物館が所蔵する本屛風が唯一、その戦いの様子を詳細に現在に伝えています。屛風には、大坂冬の陣の陣立てや豊臣期の大阪城および戦場の様子が詳細に描かれており、歴史資料としてもとても貴重なものです。

※2 ETOKIシステム
凸版印刷は、屏風絵や絵画などの絵画作品を題材に、専門家だけではなく歴史や文化財ファンも含めた多くの人々が、自ら細部まで観察しながら読み解き(絵解き)を楽しんだり、コメントや関連情報をシェアすることができるようにする文化財デジタルアーカイブの活用システム「ETOKIシステム」の開発を推進しています。
本システムは、2019年9月に開催された「第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019」で発表した国立大学法人京都大学との共同研究に基づくコンセプトに基づき、凸版印刷が開発しました。


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以  上

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