建装材印刷メーカー大手のドイツINTERPRINT社を買収
海外での地産地消体制を推進し、グローバルにおける建装材事業を拡大

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、Wrede Industrieholding GmbH & Co. KG(本社:ドイツ・アルンスベルク市、会長:Thomas Wrede、以下 WREDE)の100%子会社で、建装材印刷事業を展開するInterprint GmbH(本社:ドイツ・アルンスベルク市、以下 INTERPRINT)の株式譲渡契約を締結し、100%子会社化することを決定しました。本買収は2019 年12月までに買収手続きを完了する予定です。
 凸版印刷は本買収により、建装材印刷分野において世界有数のプレーヤーとなり、グローバル市場における建装材事業をより一層強化してまいります。

INTERPRINT本社デザインセンター(ドイツ・アルンスベルク市)
INTERPRINT本社デザインセンター(ドイツ・アルンスベルク市)

本買収の背景/目的

 凸版印刷はグローバルな事業展開の加速を重要な経営課題と位置づけており、海外売上高比率30%を目指して様々な分野においてビジネス展開を進めています。建装材事業については1956年から日本国内での事業をスタートし、1970年代からは海外にも営業拠点を設置。高機能技術開発力と高意匠デザイン開発力を武器にグローバルな事業展開を行っています。アメリカにおいては、1988年に自社の建装材印刷工場Toppan Interamerica Inc.を設立(ジョージア州/これに加えて、2012年にはペンシルベニア州に第二工場を獲得)しています。2017年には欧州初の製造拠点Decotec Printing S.A.(スペイン)を買収し、海外での製造・販売体制を強化してきました。
 一方INTERPRINTは、1969年に創業し、ドイツのアルンスベルク市に本社を置く世界有数の建装材印刷メーカーです。「グローバルに考え、ローカルで行動する」という哲学のもと、約1,300人の従業員と、ドイツ、アメリカ、ポーランド、マレーシア、中国、ロシア、ブラジルに生産拠点を保有しています。
 本買収を通じて、凸版印刷はINTERPRINTとの協働により、持続可能で革新的な建装材ソリューションをグローバルに提供してまいります。

期待されるシナジー

 買収完了後の相乗効果としては以下を期待しています。

1) 建装材ソリューション事業におけるグローバルプラットフォームの確立

 凸版印刷とINTERPRINT両社の海外生産能力と販売ネットワークを組み合わせることにより、建装材ビジネスのグローバルプラットフォームを確立し、地産地消体制を推進します。

2) 技術交流・共同開発を通じたソリューション力の向上・最大化

 相互のデザイン開発力、グラビア/デジタル印刷技術、及び販売ネットワークを活用して、グローバル市場でのソリューション力の向上を通じた販売拡大を目指します。

3) 生産シナジーの実現

 生産ノウハウの共有により生産性の向上および生産能力の最大化を図っていきます。

 なお本買収では、凸版印刷においては三菱UFJモルガン・スタンレー証券が専任ファイナンシャルアドバイザーを務め、ベーカー&マッケンジー法律事務所が専任法務アドバイザーを務めております。一方、WREDEにおいては、Roland Bergerが専任フィナンシャルアドバイザーを務め、Gleiss Lutzが専任法務アドバイザーを務めております。

対象会社の概要

取得する企業の名称 Interprint GmbH
本社所在地 ドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州アルンスベルク市
主要取締役 CFO イエンツ・バウアー
CSO ホルガ—・デツァイア
COO ロベルト・ビアフロイント
事業内容 建装材用化粧シート製造・販売
主要拠点 製造拠点:
ドイツ・アメリカ・ポーランド・マレーシア・中国・ロシア(2)・ブラジル
営業拠点:
イタリア・スペイン・南アフリカ共和国・トルコ
純資産 164百万ユーロ (約205億円) 1ユーロ=125円換算
売上高 350百万ユーロ (約438億円) (2018年12月末現在)
株式取得日 2019年12月までに手続き完了予定
株式取得比率 100%
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

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