交通事故の加害者や被害者それぞれの視点を、ヘッドマウントディスプレイを用いて
360度VR映像で体験できる交通安全教育用シミュレータを制作

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、360度VR映像を活用し、臨場感ある近未来型の交通安全教育を体験できる交通安全教育用シミュレータの企画制作を、愛知県警察より受託しました。
 本シミュレータは2018年11月より、愛知県内の交通安全教室などで活用されます。

 凸版印刷は今後も、社会課題の解決に向けた製品・サービスの開発を推進していきます。

愛知県警察に導入された交通安全教育用シミュレータで見ることができるVR映像例
© Toppan Printing Co., Ltd.

背景

 愛知県警察ではこれまで、交通安全教育用シミュレータを活用した参加・体験・実践型の交通安全教育を実施してきました。しかし、機器の老朽化や汎用性に課題を抱えていたことから、一度に多くの人が体験でき、運搬・設置が容易で、より高い臨場感が得られるシミュレータの導入が求められていました。

 今回、凸版印刷が従来培ってきた、VRを活用した体験ソリューションの提供実績と、臨場感・没入感の高い映像制作ノウハウを活用し、新たなシミュレータを制作しました。
 360度映像を通じて事故の怖さを体験してもらうことで、より教育効果の高い交通安全指導手法の提供を実現しました。
 

本シミュレータの特長

交通心理学者による監修

交通心理学者である大阪大学大学院の中井宏准教授の監修により、事故の恐ろしさを体感することで教育効果を高める「スケアード・ストレイト教育技法」だけでなく、加害者視点や被害者視点、第三者視点から見ることで視聴者に気づきを与える手法を取り入れました。

指導員の端末から複数のヘッドマウントディスプレイをコントロール

最大20台のヘッドマウントディスプレイを指導員のノートパソコンから同時にコントロールできるため、一度に多人数を対象に体験者が視聴している映像に合わせた効果的な交通安全教育を行うことができます。またヘッドマウントディスプレイ単体での学習も可能です。

解説ナレーションは音声合成によるテキスト読み上げで、視聴者の理解をサポートしています。
 

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

Newsroom Search