日本郵便、訪日・在留外国人へのサービスを充実

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下、凸版印刷)は、「何度も旅したくなる日本」の実現をコンセプトとする「旅道(たびどう)プロジェクト(※1)」の中核として、多媒体展開可能な観光コンテンツ配信基盤「旅道プラットフォーム」と、旅先ならではの多言語動画配信などが可能な観光ガイドアプリ「旅道(R)-TABIDO-」を提供しています。 
 このたび、凸版印刷がこの観光アプリガイド「旅道」と連携させて提供している多言語翻訳サービスが、日本郵便株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:横山邦男、以下 日本郵便)の窓口サービスで採用されました。
 日本郵便では、訪日・在留外国人向け窓口サービスの向上を目的として全国約20,000局(簡易郵便局は除く)に配備しているタブレット端末に凸版印刷が開発した多言語翻訳アプリを導入。4月16日から順次使用開始しました。(音声翻訳11言語、テキスト翻訳30言語に対応)

■背景
 訪日外国人旅行者数が5年連続で過去最高を更新し、2017年は2,900万人を超えるなど、増加が続いています。総務省が策定した、訪日外国人との言葉の壁をなくす「グローバルコミュニケーション計画(※2)」に基づき、国立研究開発法人情報通信研究機構(理事長:徳田 英幸、以下NICT)が多言語音声翻訳システムの実用化を推進しています。
 凸版印刷は、NICTの多言語音声翻訳技術を活用し、2017年4月より音声翻訳サービスを開始しています。音声翻訳は、自治体、鉄道、ホテル、飲食店など様々な場所で導入が進んでおり、凸版印刷はこれまでに自治体窓口の業務分析、対訳・音声コーパス(音声翻訳システムの基礎になるビッグデータ)の整備などを実施し、専門用語や良く使用するフレーズなどの登録を可能にした使用目的に合わせた音声翻訳サービスを提供しています。

■多言語翻訳アプリの特長
・音声翻訳可能な言語 11言語
日本語<>英語/中国語(普通話)/韓国語
インドネシア語/タイ語/ベトナム/ミャンマー語/ ポルトガル語(ブラジル) /フランス語/ スペイン語
※フランス語、スペイン語は音声入力のみ可能で音声出力は不可

・テキスト翻訳可能な言語 30言語
日本語<>英語/中国語(簡体字)/韓国語/台湾華語(繁体字)/アラビア語/イタリア語/
インドネシア語/オランダ語/スペイン語/タイ語/デンマーク語/ドイツ語/ヒンディ語/フィリピン語/
フランス語/ベトナム語/ポルトガル語/ポルトガル語(ブラジル)/マレー語/ロシア語/
ミャンマー語/ウルドゥ語/クメール語/シンハラ語/トルコ語 /ネパール語/ハンガリー語/モンゴル語/ラーオ語

多言語翻訳画面など

・翻訳精度の向上
 日本語と英語の間での翻訳はニューラル翻訳※3(NMT)を採用することにより高精度の翻訳を実現しました。また、郵便局窓口でよく使われる専門用語や定型文をサーバーに登録することで、翻訳の精度を高めています。
   
■今後の展開
 音声翻訳精度の向上に向け、インバウンド関連用語や業界用語など、様々な分野の専門用語を随時追加することで、将来にわたってサービスの拡充を目指し、様々な業界や市場のニーズに対応していきます。

※1 「旅道」(たびどう)プロジェクト(https://www.toppan.co.jp/solution/service/tabido/)
※2 凸版印刷は、NICTが設立したグローバルコミュニケーション開発推進協議会に、設立発起人および幹事社として参加しています。
※3 ニューラル翻訳(Neural machine translation NMT) 脳の神経回路を模したニューラルネットワークを用いた自動翻訳技術。膨大な対訳データから学習したニューラルネットワークを用いて翻訳することで、従来技術よりも高い翻訳精度を実現しています。

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