暗闇でも長時間にわたって青緑色に自己発光が可能な蓄光製品シリーズ「LUMITOP」が阪急バスで採用、夜間に発光するバス停看板を実現

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は2016年より、蓄光製品シリーズ「LUMITOP(ルミトップ)®」を開発・提供しています。
 このたび「LUMITOP」が、阪急バス株式会社(本社:大阪府豊中市、代表取締役社長:井波洋、以下 阪急バス)の、郊外や山間部など夜間照明の少ない地域を中心にバス停10ヶ所で、暗視下でも光る時刻表として、11月から採用されました。 

 「LUMITOP」は、太陽光や屋内光などの光エネルギーを蓄えることで、暗闇で青緑色に自己発光が可能な蓄光製品です。十分に光を蓄えれば約12時間後に3mcd/㎡を超える残光性能を発揮するだけでなく、暗視下でも見やすいとされている青緑色に発光するため、遠くからでも確認できます。また、耐水性と耐候性に優れるため、屋内・屋外問わずさまざまなシーンで活用できます。

 今回採用されたのは、「LUMITOP」のラインアップの一つである蓄光板です。製造方式には、アルミ板に蓄光塗料をコーティング加工する方式を採用しており、文字が印刷された透明シートの下地に蓄光板を用いることで、バックライトを使用しているかのように時刻表が発光するバス停看板を実現しました。時刻表全体が青緑色に発光するため、暗視下でも文字を読むことができます。また、残光時間が長いため、暗闇でも長時間にわたって運転手と利用者の双方にバス停の位置を示すことができます。さらに、電気配線工事の必要がなく、設置後もメンテナンスが容易です。本製品によって、これまで課題となっていた暗視下での時刻表の読み取りや、バス停の位置確認を実現しました。

本製品の通常時設置イメージ(左)と、発光時設置イメージ(右)
本製品の通常時設置イメージ(左)と、発光時設置イメージ(右)
© HANKYU BUS CO.,LTD

開発の背景

 郊外や山間部などでは街灯が少ない地域が多く、街灯が設置されていたとしても間隔が広いため、必要な場所に明かりが当たっていないといったことが多くあります。そうした地域では、夜間にバス停や道路標識などに、自転車や自動車が衝突してしまうなどの事故が発生しており、暗がり対策が喫緊の課題となっています。特にバス停看板は運転手と利用者の双方にとって確認が難しく、時刻表を読むことも困難なため、暗視下でも発光するバス停看板が求められています。

 今回、凸版印刷の暗闇でも長時間にわたって自己発光する「LUMITOP」が阪急バスで採用、高輝度の発光性と長時間にわたる残光性を備えた時刻表でこれらの課題を解決しました。暗闇で発光するため、犯罪の抑止力になるなど地域の安全にも貢献できます。 

今回採用された製品の特長

暗視下でも高い視認性を発揮

時刻表全体が青緑色に発光するため、暗視下でも時刻表全体の文字を読むことができます。 

長時間にわたる残光性

残光時間が長く、十分に光を蓄えれば約12時間後に3mcd/㎡を超える残光性能を発揮します。 

メンテナンスが容易

電気配線工事の必要がなく、設置後もメンテナンスが容易です。 

今後の目標

 凸版印刷は、本製品をバス停看板はもちろん、標識やガードレール、危険区域の表示などの用途に向けて拡販、2020年にフィルム製品なども含むLUMITOPシリーズ全体で約20億円の売上を目指します。
 

*「LUMITOP」は凸版印刷株式会社の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

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