ナノ構造技術を応用した独自の製造方法により、世界で初めてパステル調の構造色を発色するホログラム「セキュアカラー」を販売開始

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、ナノ構造技術を応用し凸版印刷が独自の製造方法により、パステル調の構造色を発色するホログラム「セキュアカラー™」を開発しました。医療医薬製品・化粧品・高級ブランド品・機械部品などの偽造・模倣防止用途向けや、商品券などの有価証券類に2018年1月より販売を開始します。なお、セキュリティホログラムラベルでパステル調の構造色を発色するホログラムラベルは、本製品が世界初となります。

 本製品は、凸版印刷が従来培ってきたナノ構造技術と、微細なエレクトロンビーム描画を組み合わせた製造方法により、光の干渉・散乱現象をコントロールすることで、従来の虹色に発色するホログラムとは異なり、パステル調の構造色が発色する全く新しいホログラムです。正面から見たときにパステル調の構造色が確認でき、深く傾けると色が消失するため、目視での真贋判定に活用できます。また本製品の製造には独自に開発した製造方法が必要なため、偽造・模倣品の作成は困難であり、ブランドプロテクト効果が大いに期待できます。

 なお、本製品は本格販売に先立ち、一般社団法人日本ゴルフ用品協会推奨の業界共通セキュリティラベルとして2017年秋モデルのゴルフ用品に採用されています。 

「セキュアカラー」を使用したセキュリティホログラムのサンプル(左)深く傾けると色が消失する(右)
「セキュアカラー」を使用したセキュリティホログラムのサンプル(左)深く傾けると色が消失する(右)
© Toppan Printing Co., Ltd.

開発の背景

 近年、偽造・模倣品の流通は世界的に拡大しており、その被害額は全世界で年間約177兆円に上るとも言われ、その内容も多様化しています。偽造・模倣品が流通し続けることで、真正品の売り上げ減少やブランド価値の低下を招く恐れがあるため、企業には偽造・模倣防止への対応が求められています。

 こうしたニーズに応える偽造・模倣防止ツールとして、ホログラムは広く普及しています。同時に、昨今ではセキュリティ性はもちろん、セールスプロモーション用のツールとしても活用できるアイキャッチ性と美粧性を兼ね備えたホログラムの開発が求められていました。

 このたび凸版印刷は、従来培ってきたナノ構造技術を応用し、独自の製造方法によりセキュリティホログラムラベルとして世界で初めてパステル調の構造色を発色するホログラムを開発しました。従来のカラーホログラムの発色とは異なり、パステル調に発色するためデザインが鮮明に表現できます。また、製品を傾けることで色が消失する特性から、目視での真贋判定が可能です。 

「セキュアカラー」の特長

パステル調の構造色を世界で初めて実現したセキュリティホログラム

ナノ構造技術を使用し光の干渉・散乱をコントロールする製造方法で、パステル調の構造色をセキュリティホログラムラベルとして世界で初めて発色。ブルー・シアン・イエロー・オレンジ・マゼンタ・ホワイト 全6色のカラーバリエーションがあります。 

目視での真贋判定が可能

目視で正面から美しい特定色を確認でき、深く傾けると色が消失するため目視での真贋判定が可能です。 

偽造/模倣が困難

本製品の製造には凸版印刷が独自に開発した製造方法が必要なため、偽造・模倣被害の抑制が期待できます。 

従来のホログラム加工との同時使用も可能

凸版印刷が従来展開する各種セキュリティホログラムとの組み合わせも可能なためより偽造・模倣が困難なホログラムの製造が可能です。 

価格

従来から当社が持つセキュリティホログラムと同等の価格を実現しました。 

今後の目標

凸版印刷は本製品を拡販。2020年度に約10億円の売上を目指します。 

*「セキュアカラー」は、凸版印刷株式会社が登録商標出願中です。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

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「セキュアカラー」紹介動画

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