~「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」をリニューアルオープン、第一弾としてVR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』を公開~

 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷眞美、以下 東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、東京国立博物館東洋館内に開設したVR作品の上演施設「TNM & TOPPANミュージアムシアター」を2018年1月2日(火)にリニューアルオープンします。上映システムとプロジェクタの性能を向上させ、高輝度・広色域を実現したことで、より明るく色彩豊かな映像を鑑賞できるようになり、臨場感のあるVR体験が可能となります。

 リニューアル後の第一弾として、尾形光琳筆の重要文化財「風神雷神図屛風」と、その裏に描かれた酒井抱一筆の重要文化財「夏秋草図屛風」のオモテとウラの関係性に隠された秘密を探るVR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』を同シアターにて、2018年1月4日(木)から4月22日(日)まで上演します。 

VR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』上演のイメージ
VR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』上演のイメージ
監修:東京国立博物館 制作:凸版印刷株式会社
重要文化財「夏秋草図屛風」酒井抱一筆(東京国立博物館蔵)  重要文化財「風神雷神図屛風」尾形光琳筆(東京国立博物館蔵)
重要文化財「夏秋草図屛風」酒井抱一筆(東京国立博物館蔵)  重要文化財「風神雷神図屛風」尾形光琳筆(東京国立博物館蔵)

「TNM & TOPPANミュージアムシアター」リニューアルのポイント

従来の約5倍の輝度でより鮮やかな映像表現

最新の4Kプロジェクタを導入したことで、輝度が従来の約5倍となりました。 

次世代映像規格BT.2020の色域基準に対応し色彩表現が向上

デジタルアーカイブから、VR制作、公開までの各工程において、自然界に存在する物体色の99.9%の再現率を持つ次世代映像規格BT.2020の色域基準に準拠しました。 

新作VR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』の見どころ

 尾形光琳が描いた「風神雷神図屛風」には裏面がありました。それは江戸時代後期の絵師、酒井抱一の晩年の最高傑作「夏秋草図屛風」です。抱一は光琳を自らの師として仰ぎ、長年に渡って憧れを抱き続けましたが、61歳頃に「風神雷神図屛風」の裏にこの作品を描くよう依頼を受けます。

 自然に翻弄され、雨に濡れ風に揺れる繊細な草花を描いた「夏秋草図屛風」に託した抱一の想いをひも解き、屛風のオモテとウラの関係に隠された秘密に迫ります。

屛風を透かし表裏の関係を表現
監修:東京国立博物館
制作:凸版印刷株式会社
※画像は製作中のイメージです
表裏一体となった屛風の往時の姿を再現
1974年から作品保護の観点で表裏を分離して保管されている屛風を、 バーチャルリアリティにより表裏一体の往時の姿で再現しました。

屛風を透かし表裏の関係を表現
表面に描かれた「風神雷神図屛風」と裏面に描かれた「夏秋草図屛風」を透かすことで、表裏の絵の関係を探ります。

光の変化に応じた屛風の見え方を表現
高精細デジタルアーカイブを実施し、屛風を拡大し鑑賞することが可能となりました。また、凸版印刷のVR技術により、光の変化に応じた屛風の見え方を表現しています。 

VR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』上演について

場所: 東京国立博物館東洋館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間: 2018年1月4日(木)~4月22日(日)
時間: 水・木・金 12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
    土・日・祝・休日 11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
※所要時間は約40分、各回定員90名です。
料金: 高校生以上 500円、中学生・小学生300円、未就学児 無料、障がい者およびその介護者各1名 無料
※大学生以上は博物館入館チケットが別途必要です。
※総合文化展当日券(一般620円/大学生410円)とセット購入で一般1000円/大学生800円
※開演時間までにチケットをお買い求めください(当日券のみ)。

「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について

「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。専属のナビゲーターのライブ上演で、あたかもコンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
・超高精細4KプロジェクタによるVR映像投映
・スクリーンサイズ: 300インチ(横幅6.6m、高さ3.7m)
・座席数: 98席
・シアターHP: http://www.toppan-vr.jp/mt/ 

* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

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VR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』の紹介動画

TNM & TOPPAN ミュージアムシアターの紹介動画

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