~加藤清正が築いた難攻不落の名城を読み解く~

  • 東京国立博物館
  • 凸版印刷株式会社

 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷眞美、以下 東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、加藤清正が築いた熊本城の美しく勇壮な姿を再現したVR作品『熊本城』を東京国立博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」にて、2017年4月26日(水)から7月30日(日)まで上演します。

 VR作品『熊本城』は、熊本城内の観光施設「桜の馬場 城彩苑(じょうさいえん)」内の「湧々座(わくわくざ)」で公開している作品で、ミュージアムシアターでは、2016年6月から7月に熊本城復興支援として特別上演を行いました。今回の上演作品は、湧々座での上演作品に東京国立博物館が所蔵する加藤清正ゆかりの作品の紹介など、新たなシーンを加えたミュージアムシアター編。勇猛果敢な武将であり築城の名手でもあった加藤清正が実戦本位の城として築いた熊本城の、不落の名城ともよばれる強さの秘訣を紐解きながら、その美しく勇壮な姿を鑑賞できます。また江戸時代から明治時代、そして現代にいたる城の変遷をたどり、人々により引き継がれ、そして未来へ受け継がれていく城の姿を紹介します。
 本上演では、専属ナビゲーターが案内役となり、難攻不落の城に攻め入るかのように、竹之丸から天守、そして本丸御殿へと向かい、あたかも実際にその場にいるかのような体験が可能です。
 さらに期間中、熊本地震から1年が経過した熊本城の復旧状況をパネル展示で紹介します。

左:五重・三重の櫓が立ち並ぶ江戸時代中期の熊本城、右:防御の仕掛けで固めた天守 VR作品『熊本城』 
左:五重・三重の櫓が立ち並ぶ江戸時代中期の熊本城、右:防御の仕掛けで固めた天守
VR作品『熊本城』 
建築監修:平井聖(東京工業大学名誉教授)、北野隆(熊本大学名誉教授)、伊東龍一(熊本大学教授)
シナリオ監修:吉丸良治(永青文庫常務理事) 製作:熊本城観光交流サービス株式会社 制作・著作:凸版印刷株式会社
加藤清正像(模本)(東京国立博物館蔵)
加藤清正像(模本)(東京国立博物館蔵)

VR作品『熊本城』について

 VR作品『熊本城』は、五重・三重の櫓(やぐら)が立ち並び威容を誇っていた江戸時代の熊本城を題材に、城郭建築および熊本城研究の専門家による学術監修のもと2011年に凸版印刷が制作しました。制作には平面形状と柱割が把握できる重要な史料「御城内御絵図(おんじょうないおえず)」と立面意匠が表現された「御城図(おしろず)」などの古図面を参照したほか、宇土櫓(うとやぐら)や天守閣、本丸御殿などの建造物や石垣を詳細にデジタル撮影した約40,000枚におよぶ画像を活用しています。

VR作品『熊本城』上演について

場所: 東京国立博物館東洋館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間: 2017年4月26日(水)~7月30日(日)
時間: 水・木・金 12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
    土・日・祝・休日 11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
    ※所要時間は約40分、各回定員90名です。
料金: 高校生以上 500円、中学生・小学生300円、
    未就学児、障がい者およびその介護者各1名 無料
    ※大学生以上は博物館入館チケットが別途必要です。

    ※総合文化展当日券(一般620円/大学生410円)とセット購入で一般1000円/大学生800円
    ※開演時間までにチケットをお買い求めください(当日券のみ)。 

「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について

 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。専属のナビゲーターのライブ上演で、あたかもコンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。

・超高精細4KプロジェクタによるVR映像投映
・スクリーンサイズ: 300インチ(横幅6.6m、高さ3.7m)
・座席数: 98席
・シアターHP: http://www.toppan-vr.jp/mt/

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