2016/10/25

凸版印刷、電子ペーパーで作業指示
~表示部と制御部を分離して使用できるA4サイズの電子ペーパー表示機「pella™」を開発、
生産現場での指示書としての利用を想定、ペーパーレス化により作業負荷やコストを削減~
  凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、A4サイズのE Ink方式電子ペーパーを採用した表示機で、表示部と制御部を分離して使用できる最新モデル「pella™(ペラ)」を開発しました。凸版印刷は本製品を、生産現場における指示書での利用を想定し、2017年4月からエンドユーザへのテスト導入を実施し、2018年4月からの本格的な販売を開始します。
 本製品は、フレキシブル電子ペーパーを採用した表示部と、無線LANで通信し表示の書き換えを行う制御部とを持つ電子ペーパー表示機で、IoT化が進む企業の生産現場における工程管理での利用を想定して開発したものです。凸版印刷が従来培ってきた電子ペーパーの制御技術を活かし、従来のタブレット型端末とは異なり、表示部と制御部を分離して使用できるまったく新しい形状を実現しました。データの書き換え時以外は表示部を分離した状態での情報閲覧が可能なため、従来の紙ベースの指示書と同様の感覚で使用できます。さらに、データ通信インフラとして広く普及している無線LANを採用することで、導入負荷を低減しました。

 なお本製品は、2016年10月26日(水)から29日(土)まで開催される「メッセナゴヤ2016」(会場:ポートメッセなごや)のトッパンブースにて紹介します。
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今回開発した電子ペーパー表示機「pella™」の製品イメージ
© Toppan Printing Co., Ltd.
■ 開発の背景
 インダストリー4.0やIoT(Internet of Things)が注目される中、製造・物流業界などにおいて、ICT技術を用いた情報の活用と可視化の重要性が高まっています。さらに製造・物流の現場における製造物や物品の管理業務では、プリンタ用紙やラベルを用いた管理手法が一般的ですが、業務負荷の軽減や消耗品の削減などの観点から、適宜書き換え可能な電子ペーパー表示機に対する需要が今後さらに高まると予想されています。
 凸版印刷はこれまで、電子ペーパー事業に積極的に取り組んでおり、さまざまな通信方式への対応や、製品ラインアップの拡充に向けて研究開発を進めています。このたび、製造・物流業界で共通して大量消費されているA4用紙の代替となる薄型の電子ペーパー表示機を開発。従来の紙同様の使用感に加え、無線LAN通信による書き換えが可能な製品の開発に成功しました。


■ 本製品の特長
・従来の紙ベースの作業指示と同様の使用感
制御部に通信・電源機能などを集約、シンプルな構成とした分離型にし、さらにフレキシブル電子ペーパーを採用することで表示部の薄型化を実現しました。これにより、紙に近い感覚で使用できます。
・データ通信には無線LANを採用
広く普及している無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)を通信方式に採用することで、既存のデータ通信インフラを活かし、上位システムと連携するなど、導入時にかかる負荷を低減することが可能です。
・表示に電子ペーパーを採用
一度表示した情報は、次に書き換えるまで電源なしで表示することができます。

■仕様

 表示画面  13.3inch ドットマトリクス型E Ink Mobius™電子ペーパー
 画素数  1600×1200pixel
 外形寸法

 全体:縦358mm×横232mm×厚さ15mm

   表示部:縦314mm×横232mm×厚さ2.25~3.55mm

   制御部:縦58mm×横130mm×厚さ15mm

 通信方式  無線LAN (IEEE 802.11b/g/n)



■ 今後の目標

 凸版印刷は、今後も電子ペーパー製品のさらなる大型化や各種サイズのラインアップ強化などに取り組み、IoTによる工程管理や状態管理などの用途を想定した製品・サービスの開発を推進し、国内市場はもとよりグローバル市場に事業展開していきます。


* 「pella」は凸版印刷株式会社が商標登録申請中です。

* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。 

以上


電子ペーパー表示機「pella™」紹介動画



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