2016/09/08

凸版印刷、レンジ包材でCO2と水を削減
電子レンジでの温めが可能な「蒸できスタンディングパウチ」がセブンゴールド3商品で採用、
パッケージのライフサイクル全体におけるCO2排出量を約40%、水消費量を約70%削減
 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)が提供する、アルミレスで袋のまま電子レンジでの温めが可能な「蒸できスタンディングパウチ」が、株式会社セブン&アイ・ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 最高執行責任者(COO):井阪隆一、以下 セブン&アイ)のプライベートブランド(PB)商品「セブンゴールド 金のハンバーグ」、「セブンゴールド 金のビーフカレー」、「セブンゴールド 金のビーフシチュー」に採用されました。
 今回採用された3商品は、2010年の販売以来、累計1億個を販売するセブン&アイの人気商品です。従来商品はパウチの素材にアルミが使用されていたため、パウチのまま電子レンジで温めることができませんでした。
今回、凸版印刷の「蒸できスタンディングパウチ」を採用したことで、袋のまま電子レンジで加熱できる仕様を実現。これにより、湯煎加熱時の水や電子レンジ加熱時の耐熱皿やラップの使用を削減できるため、パッケージのライフサイクル全体におけるCO2排出量を従来商品と比較して約40%、水消費量を70%削減しました。
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「蒸できスタンディングパウチ」が採用されたセブンゴールド3商品
© Seven & i Holdings Co,. Ltd.

■ 「蒸できスタンディングパウチ」について
 「蒸できスタンディングパウチ」は、アルミレスで蒸気口から蒸気を逃がす特殊な構造とスタンディング形状により、パウチを立たせたまま電子レンジでの温めが可能な蒸気抜き包材です。スープなどの液体食品から惣菜などの固形食品まで幅広く使用できます。層構成に凸版印刷が開発した透明バリアフィルム「GL FILM」を選択することで、内容物の長期鮮度保持が可能です。


■ 採用製品のCO2排出量および水消費量について (当社算定値)
・「セブンゴールド 金のハンバーグ」

 

 CO2排出量(kg-CO2eq/袋)

 水消費量(ℓ/袋)

 旧仕様

 0.166 

 1.54

 蒸できパウチ 

 0.0996

 0.435

 削減量

  0.066 

  1.1

 削減率

  39.9%

 71.8%


・「セブンゴールド 金のビーフカレー」
 

 CO2排出量(kg-CO2eq/袋)

水消費量(ℓ/袋) 

 旧仕様

 0.163 

 1.54

 蒸できパウチ

 0.0952 

 0.444

 削減量

  0.068 

 1.1

 削減率

 41.7%

 71.2%


・「セブンゴールド 金のビーフシチュー」
 

 CO2排出量(kg-CO2eq/袋)

 水消費量(ℓ/袋)

 旧仕様

 0.169

 1.57

 蒸できパウチ

 0.0981

 0.444

 削減量

 0.071

 1.13

 削減率

 42.1%

 71.8%

*算定結果は東京都市大学・伊坪徳宏教授によるレビューを受けています。
*パッケージに記載された加熱条件(湯煎、電子レンジとも)で算定
*包材の原材料調達から包材の輸送まで、および使用段階と廃棄段階を算定(中身製造と流通・販売段階は含まず)



■ 今後の目標
 凸版印刷は、今後も「蒸できスタンディングパウチ」をはじめとする電子レンジ用機能包材「楽ラクレンジシリーズ」を拡販、2017年度にシリーズ全体で約30億円の売上を目指します。


■ 楽ラクレンジシリーズについて
 凸版印刷が展開する「電子レンジ調理を簡単に楽しくする、人と環境に配慮した機能性パッケージ」の総称です。生活者の時短や簡便調理、健康志向ニーズが強まる中、市場では簡便かつ満足度の高い電子レンジ調理食品が求められています。凸版印刷は、従来培ってきたパッケージング技術を組み合わせることにより、多様なターゲット・多様なシーンに適するさまざまな電子レンジ対応機能性パッケージを提供。安心・安全はもちろん、環境にも配慮した社会の実現に貢献していきます。



* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

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