2016/06/09

凸版印刷、オリジナル書体「凸版 文久体®」ファミリーの
本文用ゴシック体「凸版文久ゴシックDB」を提供開始
~電子媒体でも読みやすい「凸版文久体」ファミリー全書体が利用可能に~
  凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、1956年に「築地体(※1)」を源流として誕生した凸版印刷のオリジナル書体を改刻し、電子媒体にも対応した「凸版文久体」を2013年より開発。このたび「凸版文久体」ファミリーの第5弾として、本文用ゴシック体「凸版文久ゴシックDB(DemiBold)」を、2016年6月下旬から提供を開始します。これにより、2014年2月より順次提供していた「凸版文久体」ファミリー全5書体がすべて利用可能になります。

 「凸版文久ゴシックDB」は、2015年2月より提供している「凸版文久ゴシックR」と同じ骨格の文字を太くした書体で、利用者が用途にあわせて太さを選べるようにしています。

 

 「凸版文久ゴシックDB」のデザインは、「凸版文久ゴシックR」と同様に、横書きでの自然な筆の運びを意識し、読むリズムを演出する抑揚のあるデザインが特長のゴシック体で、現代のデジタルフォントに多く見られる、文字の形や大きさを均一に揃えるデザイン傾向とは異なり、漢字と仮名の大きさに変化をつけ、英数字や記号類は日本語との違いが見えるなど、それぞれの文字が持つ本来の形に立ち返ったデザインにすることによって、より日本語の美しさや文化的な価値を引き出し、読みやすく、言葉が生み出す意味が伝わりやすい書体を実現しています。

 

 凸版印刷は、多くの読者に読みやすい言語コミュニケーション環境を提供するために、「凸版文久体」ファミリー全5書体の提供先の拡大を図るとともに、さまざまなサービスへ展開していきます。
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「凸版文久ゴシックR」(下)と、文字を太くした「凸版文久ゴシックDB」(上)
© Toppan Printing Co., Ltd.
■ 「凸版文久ゴシックDB」について
1.特長
(1) 日本語の文章で使用頻度が高い「仮名」は、横組みのときの筆の運びを考え、筆の入りのでっぱりが、明朝体と同じように左についており、自然で読みやすい文字の流れを実現しています。
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(2) 日本語の文章は、漢字、ひらがな、カタカナ、英数字、記号など、いろんな種類の文字を含んでいます。「凸版文久ゴシックDB」は、文章にどんな文字が入っても、文字のサイズや位置を調整することなくきれいに組めるよう、デザインが調整されています。中でも欧文は、和文と調和しつつも、いびつな形になることなく、本来のフォルムを大切にデザインされています。
   
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2.仕様
・ フォントフォーマット : OpenType(※2)
・ 文字セット : Adobe-Japan1-6(23,058文字) / JIS2004準拠、IVS(※3)対応
・ 対応OS : Mac OS X 10.6 以降日本語版/ Windows Vista・7・8・10 日本語版
3.提供形態
・ 使用許諾ライセンス提供および凸版印刷が展開するコンテンツサービスの基盤として提供
■ 凸版印刷のオリジナル書体について
  凸版印刷のオリジナル書体は、1956年に金属活字として誕生し、以来多くの書籍で用いられてきました。書体デザインは現代のデジタルフォントに多大な影響をおよぼした「築地体」を源流とし、平明単純で読みやすく親しみやすいデザインが特長です。「凸版文久体」は、このオリジナル書体を引き継ぎ、電子媒体でも読みやすい文字を目指して改刻した新書体です。
     
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「凸版文久体」ファミリー全5書体
© Toppan Printing Co., Ltd.
※1 築地体:明治時代の東京築地活版製造所(印刷・活字製造業)の明朝体活字で、日本の明朝体活字の源流のひとつ。
※2 OpenType:フォント形式の一つ。異なるプラットフォーム間でも同様の出力が得られる。
※3 IVS:Ideographic Variation Sequence/Selectorの略。文字符号としては同一視される字形の違いを使い分ける仕組み。

* 『文久体』は凸版印刷株式会社の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以上

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