2016/03/08

凸版印刷、白黒赤の3色に表示切替が可能な
フレキシブル電子ペーパーディスプレイを国内初開発
~レール型電子棚札にも適用可能で店頭の売価表示に最適~
  凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、白黒赤の3色に表示切替が可能で、店頭の売価表示に最適なフレキシブル電子ペーパーディスプレイを国内で初めて開発しました。
 本製品は、薄くて曲げることができるうえ、白黒赤の3色に表示切替が可能な電子ペーパーディスプレイです。白黒に加え、赤色にも表示切替が可能なため、訴求したい部分を自在に強調でき、店頭の売価表示に最適。凸版印刷が開発するレール型電子棚札にも適用可能です。
 表示部分の前面板にE Ink社(本社:台湾新竹市、CEO:Frank Ko)が開発した3粒子系電気泳動型カラー電子ペーパー「Spectra」を採用。凸版印刷が従来培ってきたプリンテッドエレクトロニクス技術によるフレキシブル薄膜トランジスタ(TFT)と組み合わせることで、薄くて曲げることができ、白黒赤の3色表示を実現しました。
 なお、本製品は、2016年3月8日(火)~11日(金)まで開催される「リテールテックJAPAN 2016」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースで参考出品されます。
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国内初開発、白黒赤表示可能なフレキシブル電子ペーパーディスプレイ
© Toppan Printing Co., Ltd.
■ 開発の背景
  電子ペーパーは、紙代替など用途の多様化から、軽量化やフレキシブル性、落としても壊れない丈夫さが求められています。
  凸版印刷では2015年3月に白黒表示のフレキシブル電子ペーパーディスプレイをレール型電子棚札へ適用し、棚の前面全体を表示エリアにして、価格表示以外に販促情報や陳列指示表示ができるなどの新しい用途提案をしてきました。一方で、小売業界では、店頭での訴求力を高めるために白黒だけでなく、赤色での表示が求められていました。
 凸版印刷は、このたび、スーパーやドラッグストアなどの店頭売価表示向けに、レール型電子棚札にも適用できる白黒赤の3色を自在に表示可能なフレキシブル電子ペーパーディスプレイを開発しました。

■ 本製品の特長
・従来の白黒に加え、赤色も表示が可能
表示部分にE Ink社の3粒子系電気泳動型カラー電子ペーパー「Spectra」を採用することで、従来の白黒表示に加え、赤色にも表示切替が可能です。
・軽量で薄く、曲げることが可能
凸版印刷が従来培ってきたプリンテッドエレクトロニクス技術によるフレキシブル薄膜トランジスタ(TFT)を採用することで、軽量で薄く、曲げることが可能です。

■本製品の主な仕様
・表示素子: E Ink社提供 「Spectra」電子ペーパー (白・黒・赤表示)
・表示駆動基板: フレキシブルTFT回路基板
・表示部寸法: 約145.86mm(幅) × 約15.26mm(高さ)

■ 今後の目標
 凸版印刷は3色表示可能なフレキシブル電子ペーパーをレール型電子棚札へ適用し、2018年度の実用化を目指します。
 また、凸版印刷は、プリンテッドエレクトロニクス技術の研究を進め、フレキシブル電子ペーパーの薄くて軽く、かつ割れない強みや、曲面表示の特性を活かし、物流や製造、デジタルサイネージなど様々な分野で新しい製品の開発を行っていきます。

※1 プリンテッドエレクトロニクス
印刷技術を利用して電子回路などのエレクトロニクス製品を生産すること。印刷技術の特性を活かして、基板としてさまざまな素材を利用できること、これまでの生産方式よりも簡便なプロセスでの生産が可能となることから、次世代の技術として期待されています。

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以上

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