2015/09/16

凸版印刷、リーダライタからの給電のみで書き換えが可能な
電子ペーパー表示機の小型化技術を確立
~国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作~
  凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、非接触リーダライタ(※1)からの給電のみで表示書き換えが可能な電子ペーパー表示機の小型化技術を確立し、国内最小(*)のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作しました。(*2015年8月現在、当社調べ。)
 本試作品は、ドットマトリクス型(※2)の1.44インチ電子ペーパーディスプレイを搭載しながら、バッテリーレスでの表示書き換えを可能にした電子ペーパー表示機です。非接触リーダライタからの無線給電による表示書き換えが可能なうえ、表示部には電子ペーパーを用いているため、一度表示した内容をバッテリーレスでそのまま保持できます。このたび、凸版印刷は、従来培ってきたRFIDの開発・製造技術により、受電・通信回路を小型化する技術を確立し、国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作しました。
 なお本試作品は、2015年9月16日(水)から18日(金)まで開催される「第17回 自動認識総合展」(会場:東京ビックサイト)のトッパンブースにて展示します。
07.画像1
小型バッテリーレス電子ペーパー表示機の試作品
Toppan Printing Co., Ltd.
■背景
 企業における物流や物品管理の業務において、紙やバーコードを用いた管理手法が一般的でしたが、業務負荷の軽減や消耗品の削減などの観点から、バッテリーレスでありながら、表示書き換えが可能な電子ペーパー表示機に対する需要が今後さらに高まると予想されています。
 従来、電子ペーパーを使った表示機は、カードサイズ程度の大きさが多く採用されていますが、管理対象物によっては、取り付けられる場所が限定されることもあり、より小さな表示機の開発が求められていました。しかし、単に受電・通信用アンテナのサイズを小さくするだけでは、受電効率が低下してしまうため、その解決手法が求められていました。
 凸版印刷は今回、従来培ってきたRFIDの開発・製造技術により、受電・通信回路の小型化技術を確立し、国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機の試作に成功しました。

■小型バッテリーレス電子ペーパー表示機の特長
・小型化を実現
RFIDの開発・製造技術により、従来は実現が難しかった受電・通信回路の小型化技術を確立し、小型でありながら受電効率を維持したバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作しました。

・非接触リーダライタで表示の書き換えが可能
現在広く普及しているISO/IEC 14443 Type Aに準拠した非接触型リーダライタにより、表示の書き換えが可能です。

・バッテリーレスで表示を維持
表示部にはドットマトリクス型電子ペーパーを使用しており、バッテリーレスで表示を維持できます。
■仕様
表示画面 1.44インチ ドットマトリクス型電子ペーパー
画素数 128dot×96dot
外形寸法 縦34mm×横52mm×厚さ7mm
通信方式 HF(13.56MHz帯)・・・ISO/IEC 14443 Type A準拠
駆動電源 非接触リーダライタからの無線給電

■今後の展開
 凸版印刷は、今後もさらなる小型化や各種サイズの製品化などに取り組むとともに、資産管理の他、工程管理や状態管理などの用途での利用を想定し、製品開発を推進していきます。

※1 リーダライタ
通信方式に対応するすべてのリーダライタで動作を保証するものではありません。動作については事前の検証が必要です。
※2 ドットマトリクス型
テレビや携帯電話の画面にも採用されている一般的な文字・記号・画像の表現形式で、点(ドット)の2次元配列によりパターンを表示します。

* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以上

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