2015/08/04

凸版印刷、次世代レコメンドシステム「VIENES」を活用し、
各世帯のエネルギー使用診断レポートを作成する実証実験を実施
 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、家庭のエネルギーデータからエネルギーの使用状況や生活行動を予測し、個人の購買行動やプロファイルデータと紐付けることで新しいマーケティングを実現する次世代レコメンドシステム「VIENES(ヴィエネス)」を提供しています。
 凸版印刷はこのたび、「VIENES」を活用したサービス(以下 本サービス)を用いて各世帯のエネルギー使用診断レポートを作成する実証実験を、2015年7月から2016年1月まで実施します。具体的には、各世帯別にエネルギーの使用状況の「見える化」を行うとともに、エネルギータイプ診断などが記載されたレポートを発行し、本サービスの受容性の効果を検証します。
■ 凸版印刷のエネルギーマネジメント事業について
 凸版印刷はこれまで、経済産業省や環境省などの実証事業を通じ、エネルギー事業者と一般需要家とのコミュニケーションを図ることを目的に、「見える化」だけではない新しいサービスプラットフォームを追求してきました。2013年12月には、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也)と共同で、次世代レコメンドシステム「VIENES(ヴィエネス)」を開発。実証実験への導入を通じ、知見を積み重ねてきました。今年度は、「iエネ コンソーシアム(※1)」メンバーとして、平成26年度に引き続き、経済産業省が実施する「大規模HEMS情報基盤整備事業(※2)」に採択されています。

■ 今回の実証実験について
 凸版印刷はこれまでの実績を元に、本実証実験を実施します。具体的には、HEMSで収集した電力データをもとにサービスを提供する「HEMSデータ利活用事業者」として、HEMSが設置されたモニター世帯から取得した電力データと、他の「HEMSデータ利活用事業者」(以下、事業者)から提供される各種データをもとに、各モニター世帯のエネルギー使用タイプ分類、エネルギー使用量ランキング、エネルギー使用量の「見える化」などを実施し、レポートとして発行します。なお、凸版印刷は、事業者の1つである東京ガス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:広瀬道明)に「VIENES」の一部機能を提供しています。
 この実証実験を通じ、本サービスの受容性の効果を検証することで、HEMSデータを活用した新しいサービスの可能性を見極め、本サービスをマーケティングに活用した際の有効性を確認します。
07.画像1
実証実験のシステムフロー
■ 今後の目標
 凸版印刷は今後も、効率の良いエネルギーマネジメントシステムの開発・事業化を顧客コミュニケーションの側面から支援することを目標に、エネルギーサービス提供事業者に有効なソリューションを提供していきます。



※1 iエネ コンソーシアム
本整備事業を推進するにあたって、約30社が参画、設立したコンソーシアム(【別紙1】大規模HEMS情報基盤整備事業の運営体制)。
※2 大規模HEMS情報基盤整備事業
大規模HEMS情報基盤整備事業」は、一般家庭における省エネ・ピーク対策の糸口として期待されるHEMSのさらなる普及促進と、HEMSから集めたデータを利活用したビジネスモデルの確立を目指して経済産業省が推進するもの。東日本電信電話株式会社、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社、パナソニック株式会社の4社を幹事企業とするコンソーシアムが平成26年度から採択を受けて活動している。本事業では、各社が連携して、全国から募集したモニター約1万4千世帯にHEMSを導入し、各家庭のHEMSデータを一元的に管理する情報基盤を構築するほか、HEMSデータ等を大規模HEMS情報基盤経由で利活用するためのAPI(Application Programming Interface)標準化検討、プライバシーに配慮した電力利用データの利活用環境の検討等を行うことで、HEMSデータを活用した新しい持続可能なビジネスを創出・提供し、将来の実運用に向けた課題抽出と効果検証を実施する。


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以上

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