2015/07/06
書籍制作支援クラウドサービス「TOPPAN Editorial Navi」を提供開始
~培ってきたコンテンツ制作ノウハウを活かし、
高品位で迅速な多メディア展開を可能に~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、印刷書籍と電子書籍など、ワンソースから同時に複数媒体の書籍制作が可能なクラウドサービス「TOPPAN Editorial Navi(トッパン・エディトリアル・ナビ)」を開発。紙と電子のハイブリッド出版のように、用途や読者の環境に最適なフォーマットの作品提供が求められる出版業界を中心に、2015年8月上旬より提供を開始します。
「TOPPAN Editorial Navi」は、著者、編集者、校正者など、同じ作品づくりに携わる人々が、安全に保管された原稿をウェブで共有し、ペーパーレスによる画面での誌面確認や、ICTを活用した共同編集により、場所と時間に囚われない作品づくりが可能な、クラウド型の画期的な書籍創作環境を実現しています。
また、凸版印刷がこれまで培ってきたコンテンツ制作や構造化などのノウハウを、システム機能として提供することにより、ワンソースから同時にさまざまな出版フォーマットへの変換することができ、制作のコストダウンや、リードタイムの短縮などが可能となります。
さらには、次なる作品へのリソースの集中や、ビッグデータと連携したマーケティングへの訴求など、読者に伝わるさまざまなコンテンツ展開をサポートしています。
(c)Toppan Printing Co., Ltd.
■背景
従来、印刷書籍と電子書籍では、誌面レイアウトや文字組、フォントなど、サポートされる機能の違いにより、制作ツールやデータフォーマットが異なるため、別々のワークフローで、それぞれコストをかけて制作することが一般的でした。
一方、スマートフォンやタブレット端末の普及、電子書籍や電子雑誌などの関連サービスの拡大などを背景として、読者の出版コンテンツの利用が多様化しています。また、初めに電子書籍で発売した後、人気のある作品を印刷書籍化するなど、デジタルファーストによる新しい出版モデルも増えています。
出版社は、印刷書籍や電子書籍に関わらず、同一コンテンツをさまざまなメディアへ展開し、さらには各メディアでの同時発売など、ハイブリッド型の出版形態が求められています。
このようなハイブリッド出版ニーズに対して、従来のメディア毎に別々に制作する方法では、「制作コストの削減」、「制作リードタイムの短縮」、「新たなメディアへの迅速な対応」という側面において限界があり、抜本的に課題解決が可能な制作基盤が求められていました。
■「TOPPAN Editorial Navi」について
1.特長
1)書籍制作に携わる人たちが、インターネット上で原稿や進行状況を共有しながら制作が可能で、場所と時間を選ばない合理性を実現
5)原稿データはHTML(※1)やCSS(※2)などのWeb標準技術を用いて、データの汎用性を高めるとともに、多メディア展開が容易に行えるように構造化されて保存
2.機能概要と仕様
1)編集・校正支援機能
・プレビューエディター
Webブラウザー上に仕上りイメージと編集画面を同時に表示し、仕上りイメージを確認しながら編集が可能です。
・カーソル同期
仕上りイメージの文字列を選択すると、編集画面も同期して該当文字列が選択され、編集箇所を素早く探し出すことが可能です。(逆も可能です)
・マークアップ補助
文字スタイル付与などは、選択した文字列上で専用のスタイルパレットが表示され、容易にマークアップすることが可能です。
・データチェック
画像データパスの不整合や、文字化けのチェックをはじめとし、凸版印刷の制作工程で効果の高い各種チェック機能を搭載し、コンテンツの品質を安定させることが可能です。
(C) Toppan Printing Co., Ltd.