2015/04/14

梅花女子大学と凸版印刷、
~大人から子どもまで楽しめる不思議体験コンテンツ~
「超アナログ!でも3D? のぞきこみシアター」で
第2回ナレッジ・イノベーション・アワード グランプリを受賞
梅花女子大学
凸版印刷株式会社
 梅花女子大学(所在地:大阪府茨木市、学長:長澤修一)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、グランフロント大阪 ナレッジキャピタル「The Lab. みんなで世界一研究所」(所在地:大阪府大阪市北区)におけるコラボレーション展示 ~大人から子どもまで楽しめる不思議体験コンテンツ~「超アナログ!でも3D?のぞきこみシアター」で、第2回ナレッジ・イノベーション・アワードのグランプリを受賞しました。

 ナレッジ・イノベーション・アワードとは、知的創造拠点「ナレッジキャピタル」が多様なアイデアによって世の中に変革を起こす“ナレッジイノベーション”の具体的成果を、毎年アワードという形で広く社会に発信する取り組みです。

 本展示は、梅花女子大学が図書館に貴重書として所蔵する19世紀のイギリスの[Great exhibition of works of industry](しかけ本)を、凸版印刷がスキャニング・画像処理などのデジタル化を行い、スケールの大きな現代版の「しかけ本」空間を再現したものです。

 今回、両者がナレッジキャピタルに出展していたことを契機に産学コラボレーションへと発展した点やコンテンツの発想の面白さ、また貴重資料のデジタルアーカイブ化で新しい活用方法と公開方式を提案できたこと、さらに展示だけでなくトークイベントなどとも融合させた展開性などが評価され、グランプリの受賞につながりました。

 なお本展示は、グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル「The Lab.みんなで世界一研究所」3階に2015年5月17日(日)まで設置される予定です。

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ナレッジ・イノベーション・アワードのプレゼンテーションの様子(左)と授賞式の様子(右)

■ 「超アナログ!でも3D?のぞきこみシアター」について
 本展示は、19世紀の「しかけ本」が持つアナログならではの不思議な面白さを、当時と同様のアナログな見せ方でありながら、最新のデジタル化技術を活用してダイナミックかつ高精細、緻密に表現する事で、当時の「しかけ本」に描かれた世界を映像とは異なる不思議な3D体験を楽しめます。

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ナレッジキャピタル The Lab. 3階での展示風景


 梅花女子大学所蔵の「しかけ本」は、一般に「ピープショウ・ブック」(トンネル・ブック、のぞきからくり絵本)と呼ばれています。主に19世紀前半のイギリスで制作され人気を博しました。表紙は本の形式で、中身は絵を蛇腹の形で連結させており、蛇腹部分を広げて中央の覗き穴を覗くと奥行のある立体的な風景が現れます。梅花女子大学所蔵の「しかけ本」の中でもとりわけ精巧な構造で、1851年にイギリスで開催された第1回ロンドン万国博覧会のクリスタルパレス内の風景が立体的にいきいきと表されています。絵はリトグラフによる単色(墨)印刷に、手彩色によって色が着けられています。

 「しかけ本」のデジタル化では、「しかけ本」として各ページがつながった層の状態を保ちながらスキャニングする必要があるため、専用の装置をオリジナルで製作しました。装置の上に「しかけ本」をセットし、表面に透明のフィルムをのせて保護します。スキャナーをスライドさせて表面をスキャニングしていき、各ページの間に隙間を作ることで「しかけ本」を傷めることなく全ページのデジタルスキャニングに成功しました。

 本展示はできるだけ実物の「しかけ本」に忠実な仕様にした上で、「しかけ本」の世界に没入していただけるような展示再現を工夫しました。9枚のパネルを約30cm間隔でのぞきこみやすい高さに並べて、手前にはのぞきこみの穴を開けています。
 「シアター」に仕込まれた「しかけ本」は長辺が1,000mmで、実物の表面積比は約25倍、のぞきこみの奥行きは約3mで、実物50cmの6倍となっています。



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以上

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