2015/03/03

凸版印刷とデュポン、日本国内で、
ホログラムとID認証システムを組み合わせた偽造防止技術を、
ブランドプロテクション分野を中心に販売開始
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)、デュポン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中能之、以下 デュポン)は偽造・模造品対策を行うブランドプロテクション分野で業務提携を行いました。
 今回の提携で凸版印刷は、米デュポン社が開発したリップマン型ホログラム(※)「IZON®(アイゾン)ホログラム」と、IZON®ホログラムを用いたID認証システム「Traceology®(トレーソロジー)」の日本国内での販売権を取得しました。
 凸版印刷とデュポンは、この契約を機に「IZON®(アイゾン)ホログラム」と「Traceology®(トレーソロジー)」の日本国内における販売活動を、2015年3月上旬から本格的に開始します。

 世界におけるブランドプロテクション市場において、ホログラムなどを用いた目視検証に加え、ID認証などその他の技術と組み合わせた真贋判定手法が一般化してきています。
 デュポン社の「IZON®(アイゾン)ホログラム」と「Traceology®(トレーソロジー)」の両技術を用いることで、目視判定による真贋判定の強化と、加えてスマートフォンなどによるオンラインID認証を組み合わせたデジタル真贋判定が可能になります。インターネット通信環境があれば「誰でも簡単に」真贋判定を行うことができるので、一般消費者にも真贋判定の手段として提供できます。これにより、消費者は安心して商品を購入でき、導入企業はブランドプロテクションの強化が図れます。

 凸版印刷とデュポンは、日本国内でのこれらの技術の販売を通じて、ブランドプロテクション事業を強化します。
07.画像1
上下左右の各方向から見ると、異なるドットが表示されるリップマン型ホログラム「IZON®ホログラム」(左)と、
IZON®ホログラムを用いたID認証システム「Traceology」に対応したホログラムのイメージ(右)
© DuPont.
■ 「IZON®ホログラム」ならびに「Traceology®」の特長

<IZON®ホログラム>
・世界的に認知度・セキュリティの高いホログラム
米デュポン社が2002年に販売を開始したリップマン型ホログラムです。ブランドプロテクション分野を中心に、グローバルで展開しているリーダー的ブランドです。又、2008年以降に導入されている2-color multi-functionsは、発売以来これまでに偽造被害がなく世界的にもセキュリティ及び評価の高いリップマン型ホログラムです。
・1つのホログラム上に、複数の異なる立体画像を表現
正面から見た際の立体画像のほかに、上下左右の側面から見ると、それぞれ異なる立体情報が見えるため、目視で簡単に真贋判定ができます。
・オプション加工も多彩
目視では識別できない微細文字を組み込む「マイクロ文字」やIZONホログラムに特殊な材料を混ぜて専用リーダーで真贋判定する機器判定機能を追加することも可能です。

<Traceology®>
・ホログラムラベルの表面にランダムなID番号や2次元コードを印字し、真贋判定が可能なシステム
米デュポン社が数十年以上かけて構築したセキュリティの高い独自のシステムです。この独自システムを用い、IZONホログラム表面にランダム番号と2次元コードを印字、専用Webサイトにてこれらのデータを読み取ることにより、容易にかつ瞬時に真贋判定が可能になります。


■ 今後の目標
 凸版印刷は、今回の提携により、IZON®ホログラムならびにTraceology®の日本国内での販売を強化、2015年に5億円の売上を目指します。
 また今後、両社が持つブランドプロテクション技術の相互販売はもちろん、先端技術を駆使しそれらを融合した新しい真贋判定技術の開発を進めていきます。



※ リップマン型ホログラム
立体感や遠近感のある画像が得意とされる体積位相型ホログラムで、専用の設備と材料を使用してフィルム内部の屈折率を変化させ、光の解析と干渉を引き起こすことを原理としているため、偽造が困難です。部分的に色相を変化させる物質を含浸し多色化したものや表面に個別情報を印字したものなどのオプション加工も可能です。


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以上

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