2015/02/03

東京国立博物館と凸版印刷、岩佐又兵衛が描いた洛中洛外の世界に迫る
VR作品『洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛』を
TNM&TOPPANミュージアムシアターで2月4日より再上演
東京国立博物館
凸版印刷株式会社
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:銭谷眞美、以下 東京国立博物館)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、VR(バーチャルリアリティ※1)作品『洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛』を、東京国立博物館・東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で、2015年2月4日(水)より再上演します。
 浮世絵の創始者ともいわれる奇才の絵師、岩佐又兵衛が重要文化財「洛中洛外図屏風(舟木本)」(東京国立博物館所蔵)に描いた京都の人びとの様子を、300インチの大型スクリーンに実寸の約100倍まで拡大投影し、緻密な人物表現をつぶさに鑑賞します。また、岩佐又兵衛の人物像を紐解きながら、又兵衛の描いた洛中洛外の世界に迫ります。
 本作品は、2013年10月から12月まで初演されましたが、その際の鑑賞者アンケートにて、「観る前と観た後では洛中洛外図屏風をみる目が変わった。よく整理され、わかりやすかった。(40代男性)」や、「実際の展示では表情など細かなところがわからないので、活き活きとした姿が観られてよかった。(40代女性)」など、多くのお客さまから好評をいただき、この度、再上演することとなりました。

洛中洛外_岩佐又兵衛2.jpg

力で物事を解決する、荒々しい戦国の空気が残る場面も

 

洛中洛外_岩佐又兵衛3.jpg

わずか3cmの人物もスクリーンいっぱいに超拡大

 

監修:東京国立博物館 制作:凸版印刷株式会社

 

■ VR作品『洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛』について

 京都の街並み、季節の風物や行事を俯瞰して描いた洛中洛外図は、室町時代から江戸時代にかけて数多く描かれた題材です。その中でも、人物描写で異彩を放つのが、岩佐又兵衛が描いた通称「舟木本」。又兵衛が想像を交えて描いた京都には、力がものを言う戦国時代から法が定める江戸時代へと移り変わる瞬間が切り取られています。画面には、徳川を象徴する二条城と豊臣家ゆかりの豊国神社を対峙させ、街中には荒々しい喧嘩の様子や世俗の様子など、変わりゆく時代を尻目に、響きわたる喧騒、奔放な活気に満ちている京都が描かれています。

 

■ 上演案内
期間 : 2015年2月4日(水)~4月26日(日)
時間 : 水・木・金・土・日・祝・休日 12:00、14:00、16:00
      ※所要時間は約40分です。各回定員90名です。
料金 : 高校生以上 500円、中学生・小学生 300円
未就学児、障がい者および介護者1名 無料
*総合文化展当日券(一般620円/大学生410円)とセット購入で一般1000円/大学生800円

■ 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について
 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。専属のナビゲーターのライブ上演で、あたかもコンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
・超高精細4K(※2)プロジェクタによるVR映像投映
・スクリーンサイズ: 300インチ(横幅6.6m、高さ3.7m)
・座席数: 98席
・シアターWebサイト : http://www.toppan-vr.jp/mt/ 



※1 バーチャルリアリティ(VR)
コンピュータで生成された三次元コンピュータ・グラフィックスの映像の中を自由に移動しながらその三次元空間にいるかのような感覚を体験することができる技術です。
※2 4K
米大手映画会社7社を中心とするデジタルシネマ標準化団体「DCI」(Digital Cinema Initiatives, LLC)が提唱するフォーマットで、フルハイビジョンの4倍以上の885万画素(4096×2160ピクセル、4K×2K)の解像度です。


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* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

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