2014/03/26

凸版印刷、グランフロント大阪「ナレッジキャピタル The Lab.」の
展示をリニューアル
~恐竜をテーマにした体験型学習コンテンツ『V×Rダイナソー』を追加~
 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、これまでに培った「印刷テクノロジー」を活用した、新しい価値の創造に積極的に取り組んでいます。
 このたび、その一環として2013年4月から参画している、グランフロント大阪 ナレッジキャピタル「The Lab. みんなで世界一研究所」(所在地:大阪府大阪市北区)の展示リニューアルを、2014年3月26日に実施します。
 今回のリニューアルでは、「バーチャルリアリティ(VR)(※1)技術」を活用した文化財デジタル化への取り組みを展示するという基本コンセプトはそのままに、凸版印刷が国立科学博物館と共同で開発した、恐竜をテーマにした体験型学習コンテンツ『V×Rダイナソー(※2)』を用いた展示を新たに設置。国内外の博物館や集客施設などでのデジタル展示や3D複製、電子書籍・教材などへ活用・展開できるコンテンツとして紹介します。
リニューアル後の展示イメージ
リニューアル後の展示イメージ

■ 展示内容の詳細
(1) 体験型学習コンテンツが体験できる「『V×Rダイナソー』ゾーン」
 「『V×Rダイナソー』ゾーン」では、「トッパンVR(※3)」を活用した新しい体験型学習コンテンツ『V×Rダイナソー』を展示します。
 『V×Rダイナソー』は、国立科学博物館が収蔵するティラノサウルスとトリケラトプスの骨格標本を精確に三次元デジタル計測し、最新の研究成果を元にVRコンテンツ化したものです。具体的には、目の前に恐竜化石が出現し、骨格が動き出すARコンテンツ『出現!V×Rダイナソー』と、タブレット端末向けアプリケーションソフトとして、恐竜化石の発掘を体験できる『発掘!V×Rダイナソー』を展示します。
 さらに、トリケラトプスの頭骨形状を計測したデータを3Dプリンタで出力した複製も展示します。
(2) 絵画の新しい鑑賞体験ができる「ViewPaintゾーン」
 「ViewPaintゾーン」では、凸版印刷のバーチャルリアリティエンジンである「トッパンVR」を活用した新しい鑑賞システム「ViewPaint」による、絵画の新しい鑑賞方法を体感できる技術を展示します。
 具体的には、絵画のデジタルアーカイブデータを作家特有のタッチを損なうことなく3DCG化し、ディスプレイに表示します。コントローラー操作によりCG映像がリアルタイムに生成・表示されるため、鑑賞者は、絵画に描かれたモチーフを、絵画の中に入り込んだかのようにインタラクティブに鑑賞できます。
 本展示では、17世紀オランダの巨匠フェルメールの作品《牛乳を注ぐ女》を3DCG化した、「ViewPaint vol.1 フェルメール《牛乳を注ぐ女》(※4)」を体験型デモンストレーションとして公開します。 また、製作過程で知りえた新しい発見の数々をiPadを用いて「ETOKI(絵解き)」として紹介します。


■ 今後の目標
 凸版印刷は、ナレッジキャピタル「The Lab. みんなで世界一研究所」への出展により、ナレッジキャピタル参画団体や企業、大学・教育機関、有識者、来場される生活者の方々など、多くのステークホルダーとコラボレーションしていきます。また、今後も展示内容を適時更新し、「印刷テクノロジー」を核とした新製品・新技術を発信していきます。

※1 バーチャルリアリティ(VR)
 バーチャルリアリティは、現存しない建造物や文物の内部構造など、通常では見ることができない空間の再現や、セキュリティや作品保護の観点から直接公開することができないものを公開することが可能な技術です。自由に空間を動き回ることができるインタラクティブ性が大きな特徴の一つです。
※2 V×Rダイナソー
 凸版印刷と国立科学博物館が2011年に共同開発を開始し、現在、事業化を進めている「恐竜」をテーマにした体験型学習コンテンツです。国立科学博物館収蔵・展示の恐竜骨格標本であるティラノサウルスとトリケラトプスの形状を精確に三次元デジタル計測。恐竜研究の第一人者である国立科学博物館の真鍋真研究主幹による、最新の恐竜学(古生物学)に基づいた学術監修を受け、2年間の開発期間を経て完成しました。
 同館に展示されているおよそ6600万年前の白亜紀後期に北米に生息した最大の肉食恐竜の一種、ティラノサウルスと、同時期に生息した植物食恐竜の一属であるトリケラトプスの全身骨格の形状を、最新のデジタル技術で三次元計測を行い、骨の一つ一つまでも精確に再現しています。VRコンテンツの特長であるインタラクティブな操作によって、コンピュータグラフィックスで描かれるティラノサウルスとトリケラトプスの全身骨格を、自由な角度と距離から観察できます。
 また、足跡の化石などをもとにした最新の科学研究により、走る・止まる・座る・立ち上がるなどの恐竜の動きをシミュレーションし、それらを骨格のアニメーションで表現することで、骨の一つ一つがどのような働きをしていたのかを知ることができます。さらに、最新の研究成果に基づいた生体の姿も再現しています。
※3 トッパンVR
 凸版印刷は、1997年から文化財の展示映像手法としてVR技術「トッパンVR」の開発に取り組み、「ナスカ」「コパン」や「国宝 阿修羅像」「洛中洛外図屏風 舟木本」など、国内外の貴重な文化財・世界遺産などをテーマとしたVR作品を積極的に製作しています。
 また、トッパンVR専用シアターの展開を進め、海外では、中国の故宮博物院やホンジュラス共和国博物館にシアターを納入しています。国内では 2007年より東京国立博物館と共同でVRコンテンツ開発を開始し、2013年1月に東京国立博物館東洋館内に「TNM&TOPPANミュージアムシアター」を開設しました。
 URL:http://www.toppan-vr.jp/bunka/
※4 ViewPaint vol.1 フェルメール《牛乳を注ぐ女》
(1)完全に三次元空間化された《牛乳を注ぐ女》の世界
 透視図法の読み解きと、タイルやテーブルといった現存する17世紀オランダの博物資料、CGシミュレーションを基に、フェルメールのアトリエが舞台とされる《牛乳を注ぐ女》が描かれた世界を完全に空間化しています。
(2)どの角度からみてもフェルメールのタッチはそのままに
 独自のリアルタイムCG表現プログラムの開発により、どのような角度から空間を鑑賞しても、モニターには常にフェルメールが描いた絵画のようなCG映像が表示されます。
(3)額縁越しに描かれた世界をのぞき込むようなインタラクティブ体験
 空間化された絵画は、コントローラー操作によりCG映像を表示します。これにより、鑑賞者は描かれた世界の中を自由に動く、インタラクティブな体験ができます。


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以上

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