2013/11/05

凸版印刷、「岩手県放射性物質除去・低減技術実証事業」による実証試験を実施
~ゼオライト機能紙『FS-ZEO』を用い、道路側溝汚泥の脱水減容化と放射性物質の吸着を検証~

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、「平成25年度岩手県放射性物質除去・低減技術実証事業」にて、凸版印刷が開発した放射性セシウムを吸着するゼオライト機能紙『FS-ZEO(エフエス・ゼオ)』を用いた放射性物質の吸着・減容化の実証試験を、2013年11月5日(火)から22日(金)まで実施します。

 

 『FS-ZEO』は、紙にゼオライトを高密度で充填した、放射性物質を吸着する機能紙です。ゼオライトは放射性セシウムを吸着する機能を持つことが一般的に知られていますが、『FS-ZEO』は、ゼオライト自体の特長を維持したまま加工性の向上を実現しています。これまでに東北地方の最終処分場で、焼却灰などの下敷きとして採用されています。

 

 凸版印刷は本実証試験において、『FS-ZEO』を使用した土のうにより、道路側溝汚泥を対象に除染作業における効果的な廃棄物管理方法の評価・検証を行います。具体的には、道路側溝から汚泥を採取し、放射性物質の濃度を測定後、試験場所にて土のうに封入します。その後、土のうから脱水された水分の集水を行い、その成分を測定します。『FS-ZEO』は放射性セシウムと浮遊物質を吸着するため、土のうを透過した水に含まれる放射性セシウムの排水基準値以下への低減と、封入した含水汚泥の減容化が期待できます。

 

 凸版印刷は今後も、除染対象地域や処分場・仮置き場での安全・安心向上などに貢献するとともに、『FS-ZEO』シリーズのラインアップ拡充と応用製品の拡大を推進していきます。

ゼオライト機能紙『FS-ZEO』
ゼオライト機能紙『FS-ZEO』

 

■ 実証試験の概要
実施期間: 2013年11月5日(火)~22日(金)
実施場所: 岩手県内
実施内容: ゼオライト機能紙『FS-ZEO』を使用した土のうにより、道路側溝汚泥の脱水減容化と脱水ろ過水に含まれる放射性物質の低減および除染作業における効果的な廃棄物管理方法の評価・検証を行う。
実施方法;
(1)岩手県内の道路側溝から汚泥を採取。
(2)汚泥を設定した水準に分類し、『FS-ZEO』を使用した土のうまたは通常の土のうに充填する。
(3)土のうを吊り下げる、もしくは2段に横積みする方法により、数日間脱水させた後、土のうに充填した道路側溝汚泥の減容化の程度と放射性セシウム濃度および脱水ろ過水に含まれる放射性セシウム濃度、pH、生物化学的酸素要求量(BOD)、浮遊物質量について評価する。

 

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以上

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