2013/05/30

株式会社ビットウェイの株式会社出版デジタル機構への株式譲渡(子会社の移動)に関するお知らせ
  凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、以下 凸版印刷)は、連結子会社である株式会社ビットウェイ(以下 ビットウェイ)の全株式を株式会社出版デジタル機構(以下 出版デジタル機構)に譲渡する株式譲渡契約を2013年5月30日に締結しました。
なお、企業結合規制に関して公正取引委員会にて対応中ではありますが、本件譲渡は2013年7月1日を予定しています。
 凸版印刷は、電子書籍の取次事業の出版デジタル機構への譲渡により電子書籍市場の活性化を図るとともに、電子書籍の制作支援事業と電子書籍ストア事業の分野に経営資源を集中し、事業展開のより一層の加速を目指します。

■背景 と ねらい
 凸版印刷は、子会社で電子書籍取次サービスの株式会社ビットウェイや電子書籍ストア事業を展開する株式会社BookLive(以下 BookLive)を中心に、成長が見込まれる電子書籍事業の分野で電子書籍の制作から流通、販売まで一貫した体制でサービスを提供してきました。特にビットウェイは、これまでサービスの充実のために積極的な投資を行い、出版社と電子書店事業者の双方から多くの支持を受け、業界最大級のシェアを獲得してきました。

 

 一方、国内の電子書籍市場はスマートフォンやタブレット端末など新しい端末の普及に伴い、電子書籍サービスの中心が従来のフィーチャーフォン(3G携帯電話)向けから新しい端末向けに移行しています。また、国内外の企業が電子書籍市場に新規参入し、複数の企業が電子書籍専用端末の提供を開始しています。この新たなプラットフォームの普及により、電子書籍の利用者層が拡大しており、従来主流であったコミックに加え、文芸小説やビジネス書など幅広いジャンルでの電子書籍のニーズが高まっています。
このニーズに対応するために、多数のコンテンツを複数の端末向けに制作し、迅速かつ低コストで流通させる電子書籍の流通網の整備が喫緊の課題となっています。

 

 凸版印刷は、電子書籍市場の活性化を検討するなかで、スピード感をもってこれらの課題に取り組むことが必要だと考えました。そこで、電子出版市場を大きく繁栄させる目的で設立された出版デジタル機構へビットウェイの株式を譲渡することとしました。ビットウェイが、これまで培った取次事業の運営をはじめとする多くのノウハウや、関係各社との信頼関係を軸に、出版デジタル機構とビットウェイの取次事業を統合することで、それぞれが単独で事業展開を行うよりも市場の活性化をさらに加速させることが可能だと考えています。
さらに市場の活性化により、電子書籍ストア事業にも波及効果が期待できます。 

 

■今後の展開
 凸版印刷は、電子書籍の制作支援事業および、電子書籍ストア事業に経営資源を集中し、電子書籍制作ソリューションの高度化に取り組むとともに、BookLiveによる電子書籍ストア事業を、リアル書店との連携や専用端末「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」の普及を通じて強化していきます。
 さらに、電子書籍関連での新事業開発を進めます。具体的には、電子書籍コンテンツを活用したPOD(オンデマンド印刷)事業や、教育市場での電子書籍コンテンツの活用展開、さらには法人向けの電子書籍コンテンツ・ソリューションの開発など、積極的に取り組み、電子書籍市場のより一層の活性化に貢献していきます。 

■譲渡する子会社(ビットウェイ)の概要
・名称:株式会社ビットウェイ
・所在地:東京都台東区台東1丁目5番1号
・代表者:代表取締役社長 小林 泰
・事業内容:デジタルコンテンツの仲介によるキャリアおよびポータルサイトからの収益事業
・URL http://www.bitway.co.jp/

 

■譲渡相手先(出版デジタル機構)の概要
・名称:株式会社出版デジタル機構
・所在地:東京都千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル 3階
・代表者:代表取締役社長 野副 正行
・設立年月日:2012年4月2日
・URL  http://www.pubridge.jp/

以上

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