2012/09/27

電子レンジ用発熱シート「サセプター」で、
加熱調理後の食品がはがしやすい新グレードを開発

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、電子レンジ用発熱シート「サセプター」で、加熱調理後の食品がはがしやすい新グレードを開発しました。電子レンジ調理商品を取り扱う食品業界や流通業界などに向け、2012年10月初旬から販売を開始します。

 「サセプター」は、アルミニウムの薄膜をPETフィルムに蒸着し、薄紙と貼り合わせたシートです。電子レンジで使用するとマイクロ波を吸収し、誘導加熱の原理によって表面を約200℃で加熱することができます。火を使用せずに、短時間で食材に熱を通し、こんがりとした焼き色やクリスピー感をつけられる特長があります。
 今回開発した新グレードは、薄紙の代わりにはく離性の高い特殊紙を貼り合わせることにより、従来からの特長である、食材にこんがりとした焼き色やクリスピー感をつける機能はそのままに、シートと加熱調理後の食品とのはがしやすさを向上しました。本製品を開発したことにより、これまでサセプターに付着してはがしにくかったご飯類やパンケーキなども容易にはがすことができるようになりました。

 なお本製品は、2012年10月2日(火)~5日(金)まで開催される「2012東京国際包装展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示します。

「サセプター」を用いた商品イメージ
Copyright 2012 TOPPAN PRINTING CO., LTD.

■ 開発の背景
 近年の共働きや単身世帯の増加により、“家事の手間を省きたい”というニーズが顕在化しています。なかでも、手早く簡単に調理できる電子レンジ調理に関する市場は2012年に約100億円の市場規模があり、拡大を続けています。
 従来の「サセプター」は、米のように粘性があったり、パンケーキのように調理前は液状であるような特徴を持つ食品の場合、加熱調理後にシートと食品とが付着してしまい、はがしにくいといった課題がありました。
 今回開発した新グレードは、薄紙の代わりにはく離性の高い特殊紙を貼り合わせることにより、この課題を解決。対応可能な食品の種類が増加しました。

■ 本製品の特長
・加熱調理後の食品とのはく離性を向上
サセプターの構成素材の1つである薄紙の代わりに、はく離性の高い特殊紙を貼り合わせることで、これまで加熱調理後の食品とのはく離性を向上。より多くの食品に対応できるようになりました。
・火を使わずに時短調理
電子レンジで使用すると、シートがマイクロ波を吸収し、誘導加熱の原理によって表面を約200℃に加熱します。これにより、火を使わずに短時間で食材に熱を通し、こんがりとした焼き色やクリスピー感をつけられます。

■ 価格
 従来のサセプターと比較し、約1~2割増しになります。

■ 今後の目標
 凸版印刷は、本製品を電子レンジ商品を扱う加工食品・冷凍食品業界や、流通、電子レンジ調理器具メーカーを中心に拡販、2015年に5億円の売上を目指します。

* 本プレスリリースに記載している会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以上

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