カラーフィルタの構造

薄いガラス基板上に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光を透過させるカラーレジストのパターンと、黒色表示時の光もれと隣接しあうカラーレジスト同士の混色を防ぐブラックマトリクスを形成し、TFTレイ基板との共通電極となるITO(透明導電)膜を形成したものがカラーフィルタの基本構造です。

【カラーフィルタの構造】
カラーフィルタの構造

液晶ディスプレイはその原理上、斜めから見ると暗く見えたり、色調が反転したり、特定の色が見えにくくなったりします。視線の移動量が大きい大型モニタや、多人数で様々な方向から見るテレビ用途など大画面サイズの製品では、特に広い視野角が必要となります。
そこで視野角を広げるさまざまな工夫がなされています。

【液晶駆動方式】
  • TN(Twisted Nematic)方式

PCなどで一般的に使用されています。構造がシンプルな反面、見る角度によって色や明るさが変わったりします。

  • VA(Virtical Alignment)方式

突起物をカラーフィルタ側とTFTアレイ側に付けることで液晶分子を多方向に向かせ、それにより視野角が広がります。

  • IPS(In-Plane-Switching)方式

2つの電極をアレイ側に付け、液晶分子を水平に回転させることで視野角が広がります。