水害マンガ

2.気象情報をきちんとつかむ

荒木健太郎さんがモデルの雲博士が、気象情報の読み方についてしっかり教えてくれます。
 

 
この台風情報の読み方、皆さんも誤解していたのではないでしょうか?丸が大きいと大型になると思っていたり、線は進路だと思っていたり、改めて重要ポイントが分かるようになっています。
 

 
そして、おなじみの気象情報の読み方で、子どもたちにも分かりやすい、1時間に100ミリの雨の例えも出てきます。小さいおすもうさんが空から降ってくるビジュアルを想像すると、「1時間に100ミリ」という言葉を聞いたとき、二度とスルーできない頭になってしまいますよね!
 

 
気象情報の読み取り方は、まだまだ理解されていないかもしれません。台風19号の際、大雨特別警報が解除されたからもう大丈夫と思って避難先から自宅に戻ろうとした人もいました。でも、雨がやんで晴れている場合でも、上流の雨量などを原因として洪水は起こります。気象庁が発表する大雨特別警報は、もともと大河川の洪水情報は考慮されていません。国土交通省などから発表される「指定河川洪水予報」などの洪水情報が別途必要です。
 

避難については、自治体などから情報発信があって初めて避難するものと思っている人も少なくないです。でも、急激に状況が悪化する、停電などにより通信手段が途絶えるなどさまざまな要因で、避難の情報は遅れる場合があります。気象情報から自分で判断することを心掛けましょう。その時、イメージとして知っておいてほしいのが、

「気象庁が臨時会見やっているときは、マジでヤバい」

ってことです。

これは、全ての人に合言葉にしてほしいくらいで、気象災害が予測される時には予め注意報や警報、気象情報で注意喚起されますが、事前に臨時の会見があるのは特別警報級の現象が予想されている時で、尋常な事態ではなく、「マジでヤバい」事態です。臨時会見、マジでヤバいを絶対にお忘れなく。
 
 

危険だと報道されていても、正常性バイアスが働き「まだ大丈夫なのでは?」と視野がどんどん狭まっていったり、判断も決断も先延ばしにされがちなのです。移動する場合は、早い方が楽に決まっています。「迷ったら安全寄り」が原則です。

■正常性バイアスについての参考記事