文化資産の
デジタルアーカイブを
活用した観光施策

[課題背景]

松山市は道後湯之町の町制130周年と、道後温泉の振興に尽力した伊佐庭如矢（いさにわ ゆきや）町長就任130周年を同時期に迎えていました。この節目に保管する道後温泉に関連する歴史資料の整理・保存・データベース化を実施し、道後温泉の歴史・文化を次代に受け継ぐとともに、一般公開をすることで新たな魅力を創出し誘客につなげる取り組みを必要としていました。

[事業概要]

道後温泉の地域固有資源「道後温泉史料」の詳細調査を実施することでその価値を確立して整理・保存・データベース化。これらの歴史的資料を活用し、ほかの道後温泉関連イベントと連携した周遊スタンプラリーの実施とイベントを盛り上げるためのPR業務をおこないました。

[具体的な取り組み]

• 歴史的資料の整理・保存業務

  専門家による指導・助言のもとに資料の整理をおこない、高精細デジタルカメラによる撮影とデータベース化を実施。また、貴重な資料をより良い状態で保存ができるよう、燻煙など資料の保存処理と適切な梱包をおこないました。

• 印刷技術を活かしたレプリカ作成および一般公開（展示展開）

  印刷技術をベースに多数の文化財を取り扱ったノウハウを活用して精度の高い複製品(レプリカ)を作成し、10のエピソードにわけて展示を実施。歴史的な資料を一般公開することで、道後温泉の新たな魅力を伝えました。

• PRツール制作およびイベント実施

  10のエピソードに設置されたスタンプポイントを回ると1枚の絵が完成する「重ね押しスタンプラリー」を実施。各所の展示パネル・ポスター・チラシだけでなく、多言語のWEBサイトを構築し、イベントの活性化をおこないました。