年史編纂にあたって

目的・ターゲットの明確化

年史の企画・制作においては、まず編纂の“目的”を明確にしておくことが重要です。
“手段” を論ずる以前に、その目的・メッセージを送る対象についての共通認識を持ち、取り組むことが肝心です。

発刊の意義・位置づけと社史の種類

最近の年史の傾向[編集の特徴]

最近の年史から編集の特徴をみますと、次の点が挙げられます。

見やすく、読みやすい
カラー写真を多く掲載した大判サイズ(A4判等)の年史が増えている。
用途別・ターゲット別の展開
用途によってダイジェスト版や外国語版などを作成したり、ターゲットを考慮したCD-ROM版・DVD版やインターネットへの展開も図られている。
分冊と圧縮
テーマごと、部門ごとに分冊で刊行したり、過去に刊行された年史の内容を圧縮して最近10年、20年の事象を詳述するなど、読んでもらう工夫が図られている。
アーカイブとの連携
社史編纂と並行して、資料の目録化、デジタル化など、資料アーカイブを同時に構築する傾向が強まっています。
他の周年事業との連携
単独の施策ではなく、周年事業の重要な柱として他の施策との連携を意識した取り組みをされるケースが増えています。