1889年11月に大阪市で創立された大阪麦酒を起源としています。その後、大阪麦酒・日本麦酒・札幌麦酒の3社が合同して大日本麦酒ができました。戦後、1949年に大日本麦酒はほぼ均等に分割され、朝日麦酒と日本麦酒の2社が誕生します。朝日麦酒は1989年、カタカナ社名のアサヒビールに変わり、2011年にアサヒビールホールディングスとなりました。
アサヒビールという会社そのものは1949年がスタートですが、1889年に創立された大阪麦酒が初めて「アサヒビール」という商品を世に出しています。ですから、当社は「アサヒビール」というブランドのスタートを起源と考えているわけです。
こうした変遷をたどるなか、大阪麦酒は10周年の沿革という形で会社史をまとめています。大日本麦酒になってからは30年史が作られました。100年史『Asahi 100』ではじめて、大阪麦酒の始まりから通した歴史つまり通年史が、社史としてまとめられました。ただ、このときは社外に配る記念誌という性格が強く、編年体ではありませんでした。歴史をずっとたどった形では、今回の120年史が最初です。 |