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統合レポート徹底解剖!国内企業編

統合報告書を取り巻く状況

統合報告書を発行する企業数は、2016年度には300社を超えることが予測されます。IIRCのフレームワークやコーポレートガバナンスコードなど、統合報告書の発行を直接促すトピックスがなかった年にもかかわらず4割以上の増加、統合化の流れは止まらない状況といえます。

専門家が評価する統合報告書とは

毎年、WICIジャパンが統合報告優良企業を選出しており、その審査の過程での審査基準が公開されています。その基準に沿ってしっかり情報開示をすれば、高評価を得られる報告書ができることになります。

審査基準に出てくるキーワードを、大きく4つのブロックに分類してみました。

①中長期を見通した将来情報…「将来戦略」「長期の」「中長期」「将来の」「将来見通し」
②各情報間の結び付き…「結び付き」「有機的に」「関係」「関連付け」「整合性」「連関性」
③裏づけや実績・数字・数字に準ずる情報…「具体的な」「KPI」
④単独情報ではなく比較した情報・比較可能な情報…「比較した」「相対比較」「過去の」「比較可能性」

これらのキーワードを意識した情報を開示していることが高評価につながっています。IIRCのフレームワークの基本原則の中にも「将来志向」「結合性」「比較可能性」などの言葉があることから、このあたりがポイントになるのではと思われます。

統合報告書の調査分析

本セミナーにおける統合報告書の調査分析において、今年は高評価を受けている企業の事例に絞って報告書の構造・内容を調べました。構造の中にどんな内容を盛り込んでいるのかを調査・分析することにより、評価される統合報告書のフレームを考えていきます。
実際には専門家からの評価が高かった15社の報告書を対象に、その構造について内容を階層ごとに分析。各社それぞれの作り方がありますので単純比較は難しいのですが、順番や表現の仕方が違っていても似たようなタイトルもあり、それを拾ってまとめるとある程度共通の形が見えてきます。

A社の例

そして、情報の並び順や情報の多い少ないなどは考慮せずに組み立て直すと、おおよそ以下の7つのブロックに収まります。これが優良事例に見る報告書の基本構造といえるものです。

この構造は昨年のセミナーでご紹介した2015年版に見られる「統合報告書を構成する6つのピース」と似たものになっており、昨年に出始めた流れが、今や統合報告書の大きな流れとして受け入れられているようです。

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